米国時間2月7日、人気の写真共有サービス「Path」が「iPhone」ユーザーのすべての連絡先を同社サーバへ自動的にアップロードしていることがブロガーによって暴露され、激しい非難を浴びている。
開発者のArun Thampi氏はブログ投稿の中で、自分の「すべての連絡先(氏名と電子メールアドレス、電話番号を含む)がPathに送信されている」ことを発見したと述べた。Thampi氏はPathが何か「邪悪な」ことをしていると非難しているわけではないとも述べたが、同サービスが連絡先のような個人情報をアップロードする許可を同氏に求めたことは一度もなかったと指摘している。
Pathの創設者兼最高経営責任者(CEO)であるDave Morin氏は、Thampi氏の投稿に対する返答を以下のように書いている。
われわれがユーザーの連絡先を弊社サーバにアップロードするのは、ユーザーがPath上で迅速(かつ効率的)に友達や家族を見つけて、つながるのを支援するためだ。友達や家族がPathに登録した際にそれをユーザーに通知するという目的もある。
Pathは「数週間前から」Androidユーザーに対して連絡先をアップロードする許可を明確に求めているが、iPhoneではまだ同機能をオプトインにしていないこともMorin氏は明かした。Pathは、「Appleの『App Store』による認可を待っている『iOS』クライアントの2.0.6で、このオプトイン方式を導入する」予定だという。
Pathは2011年11月、同アプリの2.0バージョンをローンチした。
Morin氏はThampi氏のブログ投稿のコメント欄で、Pathが次のアップデートでオプトイン機能を導入する予定だと繰り返し述べて強調している。さらに、ユーザーが自分のデータを同社のサーバから削除する方法も説明した。「あなたはユーザーとして自分の情報とデータを常に管理できるべきだ、というのがわれわれの基本的な信念だ。弊社のサービスチームは常時ユーザーからの電子メールを受け付けており、われわれはユーザーが希望するあらゆるデータを弊社のサーバから削除する」(Morin氏)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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