iPhoneやスマートフォンをケースに入れず、そのまま利用する人も多い。そんな人にお勧めなのが、耐指紋性撥油コーティング「Fusso SmartPhone」だ。ディーラーオプションやカー用品店などで、さまざまなコーティングサービスが自動車向けに行われているが、最近はスマートフォンでも業務用として実際に利用されていたサービスが一般消費者でも気軽に利用できるようになった。
なお、スマートフォンの中には対応しない機種があり、利用にあたっては同社のウェブサイトで確認してほしい。
タッチパネルの汚れや傷を防ぐものとしてよく保護フィルムが用いられるが、うまく貼れず気泡が入ったり、フィルムに傷が入ってしまったりして画面が見づらくなることがある。また、埃などがフィルムの粘着面に付着し、外観を損ねるケースもあった。フィルムを貼るという作業は簡単そうで実はかなり難しく、技術を要するものだ。Fusso SmartPhoneは、タッチパネルのガラス面に数ナノメートルのフッ素単分子膜を簡単にコーティングすることで、これらフィルムのデメリットを解決できる。
一番メリットが高いと感じたのは、誰でも簡単に画面を保護できるところだ。フィルムだと気泡やゴミが入らないようにするのは難しいが、Fusso SmartPhoneなら画面の汚れをティッシュなどで軽く拭き取り、液体を垂らすだけと非常に簡単。まんべんなくコート液が伸びるように多少多めに液体を垂らし、ディスプレイ全体に行き渡るように伸ばす。その際、液体が携帯電話の中にマイク部分やスピーカー部分などから侵入することがあっても、コーティング材が基盤の防腐剤として利用されているものと同じなので影響はないという。
揮発性が高く塗るとすぐに乾燥するが、すぐに画面などを触ってしまうとフッ素が取れてしまう可能性があるので、できれば化学反応が90%以上完了する8~12時間程度は画面に触れず放置しておくことが最も効果的に密着させる方法としている。
こうしたコーティング商材はいくつかあったが、このFusso SmartPhoneが優れているのは、フッ素単分子でディスプレイ(ガラス)表面と分子レベルで結合し、画面をコーティングできる点にある。フッ素単分子は他のコーティング材よりも非常に高価であるが、一度化学反応を起こし結合すると強固に密着し、ディスプレイを長期間保護してくれるというメリットがある。保護期間の目安だが、一般のユーザーで約1年近く画面を保護してくれる。画面に触れることが多いヘビーユーザーでも6カ月はその性能を維持できるというから驚きだ。
性能面でも実際フッ素単分子でのコーティングを行った前後での差は歴然だ(※)。画面は美しい輝きを取り戻し、撥水性により滑りがよく、指紋などの汚れが付着しにくい。水や油だけではなく油性マジックをも弾く、驚異的な撥水性でiPhoneやスマートフォンを保護してくれる。今はAmazonなどでの販売だけだが、今後量販店などで販路を拡大していくとのことだ。
※自動車のコーティング材と比較し、誤解を招く表現があったことをお詫び申し上げます。また、対応機種に関する記述を追加いたしました(2012年2月4日 編集部)。
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