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天才を部下に持つということ--独特のジレンマに向き合う

Ellen Berry (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2012年02月02日 07時30分
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 あるプロジェクトに何カ月もの間(あるいは何年もの間)取り組んでいたら、ある日新しい従業員が入ってきて、これまでの自分の仕事が全部無駄に見えてしまうような素晴らしい方法を提案した、といった経験はあるだろうか?こんなとき、あなたやチームの他のメンバーは、同じことを思い付けなかったことで、自分をバカだと感じるはずだ。

 知性や創造性、社会的影響力や記憶力の面で、自分よりも明らかに優れている人には、恐怖を感じてしまいがちだ。たとえ自分が優れた人材だとしても、自分が持っているのとは違う、特別な才能を持つ部下がいるかもしれない。

 自分のチームに優秀な人材がいることには良い点もあるが、彼らは必ずしも管理しやすいとは限らない。特定の分野や精神過程で明らかに並外れた能力を持つ人は、型破りであったり、論争を好んだり、寛容でなかったり、融通が利かなかったり、しゃくに障る態度を取ったりして、能力が十分認められなかったり、効果的にチームに統合されなかったりする場合がある。

モーツアルトを管理することの難しさ

 Harvard Business Reviewに掲載されたDiane L. Coutu氏の「Genius at Work(職場における天才)」記事によれば、「天才と一緒に仕事をすること、そして天才を管理することは、まさに21世紀の容赦のない競争環境を生き残ろうとする企業が学ばなくてはならないことだ」という。

 ところが、優秀なスタッフがその並外れた能力を生かして貢献できる環境を作ることは、一般的な会社の職場では非常に難しい場合がある。

 これは高性能なエンジンを積んだ、標準モデルの車を運転しようとするのに似ているかも知れないが、天才を擁するチームを監督しようとすると、独特のジレンマが立ちふさがる。例えば、次のようなことだ。

  • 仕事の任せすぎ--天才部下は普通よりずっと早く仕事をこなせるので、あなたはより多くの仕事を任せたいと思うかも知れない。あるいは、その天才部下を本来の仕事以外のプロジェクトに引き込んで、意見を聞きたいと思うかも知れない。しかしこれには、あなたがえこひいきをしているように見える可能性があり、あなたはチームの他のメンバーは天才部下に比べて劣っていると考えているように思われるかも知れないというトレードオフがある。
  • 野生児を手なずける--驚くほど優秀な部下は、あなたや他の人が彼らの意見を真剣に聞かなかったり、彼らが期待するほど早く意見に従わない場合、感情的になってしまうかも知れない。彼らはまた、同僚やルール、手続き、文化的規範、権威のある人間に対して容赦しない場合がある。彼らは、物事の進め方や人の感情を踏みにじったり、操ったり、単に無視したりすることがあり、彼らが上げる仕事の成果よりも、彼らの後始末の手間が上回ることもあり得る。
  • 希少資源の共有--あなたはおそらく、他の部署から、あなたの天才部下を通常の仕事以外のプロジェクトに関わらせて欲しいと求められるだろう。自分の天才部下が仕事時間をどう使うかで、権力闘争に巻き込まれる可能性さえある。

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