韓国のサムスン電子は2011年第4四半期、「Android」ベンダーの頂点に立った。スマートフォン事業の成功により、同社の第4四半期利益は拡大した。
サムスンは現地時間1月27日、第4四半期の決算を発表した。利益は4兆ウォン(35億6000万ドル)で、前年同期の3兆4200億ウォンから8.5%増加した。
同社の売上高は13%以上増加して、47兆3000億ウォン(421億5000万ドル)に達した。
サムスンの利益と売上高を推進したのは、「Galaxy」シリーズのAndroidスマートフォンで驚異的な成功を収めた同社のモバイルデバイス事業だ。「Galaxy S II」は今でも世界中でヒットしており、T-Mobile USAやAT&Tなどの米国通信キャリアでも高い需要がある。同社は先頃、「Android 4.0」(「Ice Cream Sandwich」としても知られている)を搭載した最初のスマートフォン「Galaxy Nexus」もローンチしている。
電気通信部門の売上高は52%増加し、利益は79%拡大した。
サムスンのモバイル事業は急速に成長している。同社はほかのベンダーと比べてスマートフォンへの移行が遅れたが、デザインと機能を急速に進化させることで遅れを取り戻した。サムスンは第3四半期、スマートフォン出荷台数でAppleを抜いたが、Appleは第4四半期、「iPhone 4S」の発売によって首位の座を取り戻している。
Strategy Analyticsによると、Appleは第4四半期、サムスンに僅差を付けて首位に立ったという。
サムスンの成功はほかのAndroidプレーヤーと比べて非常に対照的だ。例えば、Motorola Mobilityは1月26日、継続的な競争圧力の中で第4四半期の損失を発表した。また、HTCもここ数カ月、苦戦を強いられている。
サムスンは第1四半期に季節的な鈍化が発生すると警告したものの、2012年のスマートフォン事業は30%以上拡大し、激化する値下げ圧力に直面している従来のフィーチャーフォン事業を相殺すると予測している。また同社はタブレット市場についても、より価格競争力のある一般市場向けモデルが牽引することで拡大すると見ている。これまでのところ、同社の「Galaxy Tab」シリーズのタブレットは、より価格の低いAmazonの「Kindle Fire」などの製品と異なり、Appleの「iPad」に対抗する価格設定で販売されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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