「BlackBerry OS」は、確かなユーザー基盤があるにもかかわらず、行き詰まりを見せている。Hewlett-Packard(HP)は「webOS」を、市場に投入するための製品ラインを持たないオープンソースに変更している。「Windows Phone」は、NokiaとMicrosoftが巨額の投資で支えているにもかかわらず、わずかな足掛かりを得ているにすぎない。B2Gでは、ネイティブアプリではなくウェブアプリを動作させられることが強みであり、開発者は先手を打ったスタートを切ることができる。しかし今のところ、AndroidやiOS上でネイティブに動作するよう設計されたモバイルアプリの勢いが下火になる気配はない。
ブラウザ以外でも、Mozillaには重要性を高める別の計画がある。この点に関して、Mozillaでアイデンティティとユーザーデータ分野の技術リーダーを務めるBen Adida氏は、2012年になって、ユーザーが自分のデータを管理できるようにするというMozillaの目標について、次のように説明している。
ブラウザは完全にユーザーの管理下にあるかもしれないが、ユーザーが利用するサービスの多くはそうではない。こうしたWebサービスでのデータの取り扱い方法は、ユーザーにとって役に立つかどうか疑わしいばかりか、有害なことすらある。オンラインでの体験や個人データのユーザー自身による管理を強化するために、MozillaがFirefoxブラウザに加えて、何らかのサービスにさらに力を入れ、提供する必要があるのは明らかだ。
こうしたサービスには、混乱しがちなユーザー名やパスワードをブラウザである程度管理する「BrowserID」テクノロジや、ウェブアプリのためのMozillaアプリストアなどが含まれる。
しかし、新しいミッションには困難が伴う。世界中のほとんどの人々は、MozillaのことをFirefoxでしか知らないからだ。このブラウザは、Mozillaの未来にとっての鍵であり続ける。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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