サンフランシスコ発--Facebookは同社の「Open Graph」構想をもう少しオープンにしようとしている。
Facebookは米国時間1月18日、当地で行われたイベントで、60社の新しいパートナーがそのアプリケーションをOpen Graphに統合したことを発表するとともに、Open Graphを活用する新しいアプリケーションを承認することを約束した。
Open Graph機能により、Facebookの開発者は、現実世界での行動を自らのアプリケーションに追加することが可能となる。それにより、Facebookの共有機能において、単にリンクを貼ったり「Like(いいね)」を押したりするだけでなく、そのアプリケーションで具体的に行われることの共有ができるようになる。Open Graphと同時に発表された初期のデモ製品には、Spotify、Netflix、RDIOなどがあり、そうしたアプリケーションの中でのユーザーの行動は「listened」(聴いた)、「watched」(見た)のように表示される。
18日にそうした開発者に加わったのが、TripAdvisor、Digg、Kobo、Zynga、Rotten Tomatoes、Buzzfeedなど約60社だ。Facebookによると、これらの企業は、同社が当初Open Graphの立ち上げを発表した時点では含めていなかった分野にも及んでいるという。
こうしたアプリケーションが利用する新しいOpen Graph機能は、2011年9月のF8カンファレンスで初めて発表された。F8は、Facebookが開発者に向けて新機能を紹介する年次会議である。
Facebookの最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏はF8において、Open Graphを導入することで、「滑らかな」体験をウェブに行き渡らせ、「以前にはなし得なかったソーシャルアプリケーション群の全く新しい一団」を生み出せると宣伝している(なお、同氏は2012年1月18日のイベントには出席していない)。
追加のOpen Graphアプリケーションが18日に登場するというニュースは、今週初めにAll Things Digitalが初めて報じた。
「Timeline」機能は、引き続きユーザーによるオプトイン方式となる。Timelineは、Open Graph機能がユーザープロフィールに表示される際に関係する機能で、F8でOpen Graphの新しい機能とともに発表された。この機能は、ユーザープロフィールの外観と機能面をデザインし直したもので、これによってアクティビティは1つのページにまとめられる。このページには、Facebookでのユーザーの行動全般や、Open Graphを通じてFacebookとつながっているサードパーティーのサービスがすべて表示される。
F8開催の後、FacebookはTimelineをまず開発者向けに公開し、その後、オプトイン方式のサービスとして少しずつユーザーへの提供を開始した。提供開始後の週末にかけて、この機能は世界中のすべてのFacebookユーザーが利用できるようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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