モトローラ・モビリティ・ジャパンは1月16日、KDDI、沖縄セルラーが発表した2012年春モデルを受けて、「Motorola RAZR」に関する説明会を開催した。
Motorola RAZRは、2004年に世界で発売された「MOTORAZR」で知られるRAZRブランドを冠したスマートフォンだ。MOTORAZRは当時では珍しかった薄型のフォルムで人気を博し、1億5000万台を売り上げた。
今回のMotorola RAZRも同様にスリムなボディを特長としており、厚さは7.1mm。ディスプレイは4.3インチSuper AMOLED Advancedを搭載し、ダイヤモンドカットされたアルミ製アクセントが付けられている。
モトローラ・モビリティ・ジャパン モバイルデバイス シニアプロダクトマーケティングマネージャーの宮川典昌氏は、「(1)スリムなのにハード(2)スリムなのにパワフル(3)スリムなのにクレバー──の3つの大きなコンセプトがある」と説明する。
薄いながらも堅牢な作りを特長とし、同じ重さの鋼鉄と比べると5倍の強度を持つ「KEVLARファイバー」により、強度の確保と軽量化を実現したという。重さは約127g。また独自の撥水加工、耐スクラッチ性に優れており、傷がつきにくいCorning Gorillaガラスを採用した。さらに、1.2GHzデュアルコアCPUを内蔵し、、自宅のPCにある音楽や動画をMotorola RAZRで楽しめる「MotoCast」機能など、重い作業にも耐えられるようになっているとアピールした。
また、ユーザーの行動にあわせてバッテリの使用量をはじめとした各種設定や操作を自動で最適化できる「Smart Actions」がプリインストールされている。
たとえば、通勤時には着信音を自動でオフにしたり、自宅では着信音のボリュームを上げたりでき、BluetoothやGPSをオフにするなど細かく設定が可能。使い方によってはSmart Actionsでバッテリの駆動時間を大幅に向上できるとしている。
HDMI対応のTVやモニタでネットサーフィンやウェブ上のビデオ、音楽、ゲームなどを楽しめる「Webtop」機能を搭載。また、別売りアクセサリとしてMotorola RAZR用の専用ドック「HDステーション」やMotorola RAZRと組み合わせてノートPCのように使える「Lapdock」の販売を検討しているという。
モトローラは、2011年にWiMAXを搭載した「MOTOROLA PHOTON ISW11M」やAndroid 3.0を搭載したタブレット「MOTOROLA XOOM」を投入し、国内端末展開の再スタートを切ったばかりだ。
モトローラ・モビリティ・ジャパン モバイルデバイス ジャパンオペレーションズ 事業統括部長の高橋博氏は「(2011年に投入した製品は)好調に伸びている。モトローラのブランドイメージは他のメーカーとは違ったところがあり、確固たるモトローラらしいイメージがあるとお客様から聞く。2004年に発売したMOTORAZRはインパクトがあり、今でもご愛顧いただいている。RAZRが今後どうなっていくのか、モトローラがどうなっていくのか興味深く思っていただいていることを耳にする。若い世代にもモトローラのブランドをしっかり理解してもらえるよう、今後のマーケットに向けてスマートフォンの世界に再参入していく」と語った。
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