破産保護の申請を準備していると報じられているEastman Kodakだが、おとなしく消えるつもりはないようだ。同社は、カメラ技術の特許をめぐりHTCとAppleを相手取った訴状を提出した。
Kodakは米国時間1月10日、技術企業に改めてライセンス料の支払いを求める訴状を提出したと述べた。最新の訴状では、Appleに対して4件の特許、HTCに対して5件の特許を主張している。今回の訴えは、特許ブログ「Foss Patents」を運営するFlorian Mueller氏によって最初に報じられた。
Kodakは現在、買収者を見つける試みや、連邦破産法第11条による破産保護の申請の検討を行っている最中だ。同社はカメラや携帯電話などで重要なデジタルイメージングの特許1100件を保有しており、これを売却することを検討している。これらの特許は、法的な保護を買い求めたい企業にとって有用かもしれない。
Appleに対して主張している4件の特許は、カメラからサービスプロバイダーに画像を転送する方法、電子カメラから画像を送信する機能、画像をメール送信する機能、携帯電話やWi-Fiのネットワークを介して選択的に画像を送信することに関するものだ。KodakはHTCに対して、この4件に加え、動画プレビュー時の静止画のキャプチャに関する技術で特許を主張している。第5の特許について、KodakはすでにAppleとResearch in Motionを提訴している。
Kodakが主張する特許は、「iOS」製品のほぼすべてと、HTC製の「Android」デバイスの広範囲に及ぶ。
Kodakのプレジデントを務めるLaura G. Quatela氏は、「当社はこれまで、問題の解決を試みて両社と何度も議論を重ねてきたが、満足のいく合意に達することができていない」と述べ、特許の公正な対価を求めているだけだと付け加えた。
HTCの関係者は、「当社が訴状の内容を吟味するまで、コメントは差し控えたい」と述べた。
Appleの関係者は、米CNETへのコメントに応じなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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