Qualcommは、人々の家庭をワイヤレスに接続されたスマートな電子機器で満たしたいと考えている。
同社はCESにおいて米国時間1月10日、複数の機器およびその他のコンポーネント間で音楽をストリーミングするための「Skifta Media Shifting Platform」を発表した。ホームエンターテインメント機器の接続を目的としている。
QualcommのSkiftaは、異なる機器間でのメディアのストリームを可能とするソフトウェアである。例えば、「Android」搭載スマートフォンからの写真をテレビ画面に表示したり、ホームPC上に保存された音楽をインターネット経由で別の場所にストリーミングしたりすることができる。複数のサプライヤーによる製品間の相互運用性を保証することを目的としたホーム・メディア・ネットワーキング・プロトコルであるDLNAをベースとしている。
Qualcommは10日、既存のオーディオ機器に接続可能なワイヤレスアダプタを製造するためのメーカー向けのハードウェア開発キットを発表した。これらの製品によって消費者は、Sonosのワイヤレス音楽システムのような、家庭全体にわたる音楽ネットワークを構築することができるようになる。2012年前半に発売予定のこのオーディオシステムは、ハードウェアメーカー向けの初めてのストリーミングメディアキット製品ラインで、ビデオにも対応する。
QualcommはSkiftaによって、機器間でメディアをストリーミングするという概念を推進し、製品需要を創出しようとしている。Qualcomm Atherosネットワーキング事業部門のゼネラルマネージャーを務めるDan Rabinovitsj氏は声明で、「より多くの消費者に、日常生活で使用するコンテンツや電子機器に対する自由なワイヤレスアクセスおよび制御というエクスペリエンスを提供したい」と述べた。
これとは別にQualcommは、スマートフォンやタブレットで現在使用されている同社の「Snapdragon」プロセッサのスマートTV向けのバージョンを発表した。「Android 4.0」を搭載予定のLenovoのスマートTV「K91」は、Wi-Fiネットワーク接続によって、オンラインアプリケーションやマルチプレーヤーゲームにアクセスすることになると同社は述べた。
Qualcomm Atherosは、同社初の「Wi-Fi Display」対応チップを発表した。Wi-Fi Displayとは、テレビ、スマートフォン、タブレットなどの機器が、ルータを介して通信するのではなく、直接接続できるようにするためのプロトコルである。直接接続によって、機器間でより高速かつ効率的にメディアが共有できるようになると同社では述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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