「Sumo Paint」は、筆圧感知にも対応したオンライン画像編集サービスだ。Photoshopライクなインターフェースを持ち、ローカルもしくはウェブ上から読み込んだ画像をブラウザ上で編集し、保存することができる。
オンラインで動作するFlashベースの画像編集サービスといえば、以前紹介した「Pixlr Editor」など本格的なサービスが多数存在している。Sumo Paintもこれらと同様、Photoshopと見まごうばかりの多彩なツールを備え、写真の加工・修正をオンラインで自在に行うことができる。使用感もPhotoshopに近く、Photoshopのオンライン版と言われても信じてしまうレベルだ。
このサービスの最大の特徴といえば、筆圧感知に対応していることに尽きるだろう。画像編集系のウェブサービスの多くは筆圧感知に対応しておらず、それがゆえにイラスト作成にはなかなか使われないという事情がある。同サービスはその筆圧感知に(多少のクセはあるものの)対応しているため、タブレットとの組み合わせで威力を発揮する。名前の通りペイント系のツールであるわけだが、その名に恥じない機能を備えていると言っていいだろう。
その反面、インターフェースが日本語化されていないのは、直感的な利用という点においてどうしても他のサービスに見劣りしてしまう。ツールやブラシなど、アイコンで見分けがつくものはまだしも、細かい設定項目はやはり最低限の英語が分からないとつらい。現状では「筆圧感知が必要ならSumo Paint、そうでなければインターフェースが日本語化されているPixlr Editor」という評価になるだろう。
キーボードショートカットや右クリックメニューに対応するなど操作性も高く、全体的な完成度はかなり高いレベルにある。またPro版ではさらに多くのフィルタも使えるようになるなど、拡張性も高い。前述のとおり日本語化されれば一押しできることは間違いないだけに、今後のローカライズに期待したいところだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」