CamScanner+は、簡易スキャナとして使用できる高機能なカメラアプリだ。OCR機能により画像内を検索できるほか、EvernoteやDropboxといったクラウドサービスとの連携、画像のPDF化、ファックスの送信(別途1枚85円のチャージが必要)、AirPrint対応プリンタでの印刷など豊富な機能を備えている。
撮影した画像を1枚ずつ処理するモードと、複数枚を一気に処理するバッチモードがある。複数ページにわたる書類などは、バッチモードで撮影すると、手間が省ける。設定画面で[手ぶれを防止]をオンにしておくと、手ぶれが収まったときにシャッターが切れるので安心だ。また、画像を見やすくするために、自動的に画質を調整する[鮮明化モード]が用意されている。環境に合わせて、最適な設定を選択しておこう。後から画質を調整することももちろん可能だ。
複数の画像を連続して撮影した場合、その画像のまとまりが1つのドキュメントとなる。ドキュメントにはタグを付加できるほか、ドキュメント内の画像にメモを追加したり、他のドキュメントに移動したりして編集できる。画像をPDFにする場合は、このドキュメント単位で行う。作成されるPDFを他のアプリで開くこともできるので、ドキュメントの応用範囲が広がる。たとえば、紙で受け取った文書を撮影してPDF化し、注釈を入力できるアプリで開き、注釈を書き加えて送り返すという使い方も可能だろう。
ドキュメント内の画像の一覧から、画像を選択して全画面表示にすると、画面右下にOCRアイコンが表示される。OCRアイコンをクリックすると、画像内のテキストをスキャンして、検索可能なテキストとして認識してくれるので、画像内の文字列の検索が可能になる。ただし、テキストのみを取り出すことはできず、あくまでも検索用のOCRだが、本アプリで名刺管理をしている場合などは、トップ画面から検索できるため特に便利だ。
保存した画像は、アルバムに保存したりメールやファックスで送信したりできる。メールが一般的になったとはいえ、ビジネスの現場では、ファックスを使う機会も多いだろう。iPhoneで撮影した画像を外出先からでもファックスで送れるのは、いざというときに心強い。
連携可能なクラウドサービスが多いのも助かる。Google Docs、Evernote、iDisk、Box.net、Dropboxが使用できるので、バックアップとしては問題ないだろう。また、専用のアプリをPCでダウンロードして、バックアップとリストアする方法も用意されている。セキュリティという面では、パスコードも設定できるため、むやみに覗かれたくない個人情報などがある場合は設定しておくとよい。
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