ユーザーインターフェースを変更し、ツールパレットを画面右側に搭載。「文書編集パレット」では、目次や索引、連番、脚注、割注、ふりがなが簡単に設定できるようにした。人名や地名、古典文学や文藝分野に用いられる特殊な文字を入力する機能を搭載している。
「文字数パレット」では、目標とする文字数やページ数の目安を設定すると、その達成度を棒グラフで視覚的に確認できるようになったほか、字間や行間などの文字位置を調整できる「調整パレット」では、行末の単語が途中で次の行にわたらないようにする「文字結合」と、段落の途中でページ分割させない「行結合」を追加している。なお、一太郎2012 承で標準搭載するフォントはすべてJIS2004になったという。「異体字ツール」を使えば、JIS90字体の文字が入力でき、「葛」や「辻」も意図した字体で表記が可能だ。
一太郎と言えば、日本語入力システムATOKも大きな柱となるアプリケーションだ。一太郎2012に併せて「ATOK 2012 for Windows」へとバージョンアップ。変換精度の向上に加え、新たに「AS(Advanced Suggest:アドバンストサジェスト)エンジン」により、推測変換を強化することで、少ないキータッチで入力が行えるようにした。
また、旬なことばを日々配信し、「ATOK」に省入力データとして自動登録する新サービス「ATOKキーワードExpress」(要会員登録とインターネット接続)を利用することで、そのときどきで話題のことばを、推測候補として手軽に入力できるようになる。週3回程度の配信を予定しているとのことだ。
一太郎2012 承シリーズは、3製品がラインアップする。ベーシックな一太郎2012 承に加えて、統合グラフィックソフト「花子2012」、インターネットメールソフト「Shuriken 2012」、精度が向上した読み上げソフト「詠太2」や「ヒラギノフォント」を搭載した上位版「一太郎2012 承 プレミアム」。プレミアムの機能に加えて一太郎のイメージカラーであるレッドカラーの「一太郎ハンディスキャナー」を同梱した最上位版「一太郎2012 承 スーパープレミアム」が用意されている。
ATOK 2012 for Windowsシリーズも3製品がラインアップする。ATOK 2012 for Windows [ベーシック]に加えて、変換中の言葉からリアルタイム翻訳が行える「8カ国語Web翻訳変換 for ATOK」、Excel内の単語やフレーズを変換候補として表示する「ATOKダイレクト for Excel」など、プレミアム版限定の機能や変換辞書・連携電子辞典を搭載した「ATOK 2012 for Windows [プレミアム]」。
プレミアムの機能に「角川類語新辞典 for ATOK」「ロングマン英英/英和辞典 for ATOK」「広辞苑 第六版 for ATOK」などの辞書をセットにした「ATOK 2012 for Windows オールインワンパック」があり、ATOK 2012 for Windows オールインワンパックは同社のオンラインショップサイト「Just MyShop」でのみ販売する。
一太郎2012 承とATOK 2012 for Windowsの価格は下記のとおり。
製品名 | 価格 |
---|---|
一太郎2012 承 | 2万1000円 |
一太郎2012 承 プレミアム | 2万6250円 |
一太郎2012 承 スーパープレミアム | 3万4650円 |
花子2012 | 1万290円 |
Shuriken 2012 | 5040円 |
一発!OCR Pro7 | 1万0290円 |
ATOK 2012 for Windows [ベーシック] | 8400円(通常版) |
ATOK 2012 for Windows [プレミアム] | 1万2600円 |
ATOK 2012 for Windows オールインワンパック | 1万8900円 |
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