アジア太平洋Fast500:1位は売上高成長率2万%の中国企業、日本企業が9位に

 Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)は12月1日、アジア太平洋地域のテクノロジ企業の成長率ランキング「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を発表した。今回で10回目になる。

 Fast500は、テクノロジやメディア、テレコミュニケーションの3分野の企業を対象に、過去3年間の売上高成長率が高い企業500社をランク付けしている。

 今回1位となったのは、上海を拠点とし、12万点を越える食品や日用品をオンラインで販売するYihaodian(The Store Corporation)で、3年間の売上高成長率は1万9218%を記録した。

 500社全体の3年間の平均成長率は476%となり、前年の374%、前々年の361%から上昇した。上位5社の平均成長率は9910%で、前年の1万338%からは若干低下したが、上位10社では6949%となり、前年の6300%から増加した。

 売上規模では10億ドル以上が8社(前年は7社)、1000万ドル未満が207社(同175社)と増加した。その一方で、売上高1000万ドル以上5000万ドル未満が164社、1億ドル以上10億ドル未満が77社、5000万ドル以上1億米ドル未満が44社と、前年に比べて社数が減った。

 国別ランキングでは、前年1位の中国が86社(前年147社)で3位となったが、トップを含む中国企業3社が5位までにランクインし、上位を占めた。台湾は133社で前年の86社から大きく数字を伸ばし、2009年以来の国別1位に返り咲いた。国別2位は、急伸長した韓国で96社(同41社)。日本企業は34社で、9カ国の中で国別7位だった。

 業種別では、過去5年首位が続いたソフトウェア分野が87社で3位に転落した一方、半導体分野が前年の77社、前々年の76社から倍以上の増加となる166社で最多。2位はネット分野から92社がランクイン(前年75社)し、トップを含む3社が上位10位にランクインした。

 日本企業の最上位は売上高成長率3583%を達成したスリー・ディー・マトリックスの9位。以下、ベストクリエイトが3027%で13位、ミツバチワークスが1164%で35位、前年の日本企業最上位(4位)のグリーが1099%で36位と連続ランクインとなった。

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