ソーシャルネットワーク企業のTwitterが「Android」セキュリティ企業Whisper Systemsを買収したが、この買収によってTwitterが何をしたいのかは現時点では不明である。
Whisper Systemsは米国時間11月28日、同社のブログでTwitterに買収されることを発表した。同社は買収金額を明らかにしなかったが、「Twitterの製品とサービスに同社の技術と専門知識」を導入する予定だと述べた。
Whisperは、デバイスデータ、ネットワーク接続、バックアップ、および通話の保護を専門とする広範囲にわたるセキュリティ製品(現時点ではすべてベータ版)を提供している。これを考えると、Twitterは、Whisperの技術によって同社のモバイルアプリケーションのセキュリティを向上しようとする可能性が高い。
また、「TextSecure」や「RedPhone」といったWhisperのアプリケーションはしばらく利用できなくなる。Whisperは、Twitterへの移行に伴い、同社のサービスは、Twitterが再開を決断するまで提供を中止しなければならないと述べた。しかし、同社のすべてのサービスがいずれ再開される予定である。
一方Twitter側は、Whisper買収に関する正式なコメントを発表しておらず、コメントを求めた米CNETにも直ちに回答しなかった。
Twitterは最近、複数の異なる市場にわたる多数の企業を買収している。2010年12月には、Q&Aサービス分野の新興企業Flutherの人材を「買収」し、続いて2011年5月には、 TweetDeckを買収した。8月には道具共有サイトを運営する小規模新興企業Bagcheckを買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス