HTCは購入者に見られるわずかな後悔の思いを感じ取っている。
Bloombergによれば、台湾のスマートフォンメーカーHTCは米国時間11月23日、S3 Graphicsを買収する計画を見直すと述べたという。
米国際貿易委員会(ITC)がAppleによるS3 Graphics特許の侵害はないとの決定を下し、調査を終了したことで、HTCは大きな打撃を受けている。こうした状況の中で、S3 Graphicsの価値には疑問の余地がある。HTCは、タッチスクリーンのスマートフォンに搭載されている機能に関連した知的財産をめぐるAppleとの法廷闘争が続く中で、S3 Graphicsの特許がなんらか法的な防御力を与えてくれることを期待していた。
Robert W. Baird & Co.のアナリストであるWilliam Power氏は、「われわれはこれを、HTCにとっての悪い兆候だと見ている。HTCは今後、Appleとの交渉を有利に成立させるための材料が少なくなるだろう」と述べている。
HTCは、S3 Graphicsに以前出資していた企業と話し合いの場を設けていたとしている。
HTCの広報担当者は、「新しい局面を踏まえて、HTCは、S3 Graphics買収の総合的な見直しを行うために、VIA TechnologiesおよびWTI Investment Internationalと誠意を持って密接に連携していくつもりだ」と述べた。
S3 Graphicsの買収計画は、投資家には評判が良くなかった。投資家は、HTC会長のCher Wang氏がS3 Graphicsに対して利害関係があったことから、この買収に批判的だった。HTCが買収を発表した直後、株価は下落していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた