Creative Cloudが2012年前半に完成版としてリリースされると、月額49.99ドルで「Adobe Illustrator」「Adobe InDesign」「Adobe Premiere Pro」「Adobe Flash Pro」「Adobe After Effects」「Adobe Dreamweaver」というフルスイートにアクセスできるようになる。新しいウェブ標準開発ツールである「Edge」と「Muse」も対象になる。さらに、タブレット用アプリケーションの「Adobe Touch Apps」も含まれる。これは「Android」タブレット向けにリリースされたばかりの6つのプロ向けプログラムだ。Photoshopしか使わないユーザーにとってはあまり魅力的でないかもしれないが、1人で使うアプリケーションが多いほど、Creative Cloudの魅力は増す。
注意すべき点もいくつかある。49.99ドルというのは、1年間の契約をした場合の月額料金だ。また、これは個人向けの料金であって、「ワークグループ」は1台当たり69.99ドルになる。Adobeは、長期の契約にためらいがあるユーザーに向けて、月単位の契約の価格設定は発表していない。
Kelby氏の書簡への回答として、Adobeは今週から同社の主張を説明していく予定だと述べている。
Adobe Creative Cloudのサブスクリプション価格は、月額49ドルですべてのAdobe Creative Suiteのアプリケーション、新しいタッチアプリケーション、クラウドベースの新サービスを利用できるという大胆なもので、創造的なコミュニティーに途方もない価値を与えるだろう。また、われわれは今後数カ月かけて、こうしたメリットを明確にし、ユーザーにアピールしていくつもりだ。アップグレードポリシーの変更は、CSソフトウェアを無期限ライセンスで購入し続けたいと考えるユーザーのためのもので、われわれのソフトウェアの最新バージョンを利用しているユーザーにメリットがある。われわれは、CS6の発売に先立って、最新バージョンのCSに割引料金でアップグレードできるキャンペーンを行っている。現在、Adobeソフトウェアの最新バージョンへのアップグレードをすべて20%引きで提供している。
もちろん20%の割引は、ソフトウェアを従来の方法で購入し続けることを選ぶユーザーの痛手を和らげる。しかし、Adobeがもっと多くのことについて説得(そして説明)をする必要があるのは明らかだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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