手元の作業に集中するための10の方法

Susan Harkins (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年11月24日 07時45分

 誰でも仕事に集中できずに困った経験があるだろうが、その理由はさまざまだ。退屈してくると集中できなくなる人もいるし、難しいタスクを避ける言い訳を見つけようとする人もいる。とにかく、ほとんどの人は時々、手元の作業から意識が逸れてしまうことがある。運がよければ、その逸脱もわずかな時間のことで、またすぐ元の作業に戻って集中することができる。しかし、もし頻繁に作業に集中できなくなるようであれば、以下に挙げるヒントをいくつか試してみるといいだろう。これらのヒントは、人によっては使えないものもあるだろうが、少なくともいくつかは役に立つはずだ。習慣を破ったり身につけたりするには時間がかかるものなので、気長に取り組んでほしい。

1.元凶を知る

 何かを試みる前に、しばらく発見モードで時間を取るといい。自分が集中できていないことに気づいたら、意識が逸れてしまったときに何をしていたかを思い出してみてほしい。これは、最初は少し難しいだろう。この種の訓練は、自然に身につくものではない。これを習得するまで数日はかかるはずなので、諦めないでほしい。そして、それらの出来事の記録を取る。実際に何が原因で気が散ってしまったかを理解できれば、対策を立てることができる。まず何が原因かを理解しなければ、効果的に対処することはできない。

2.条件反射を利用する

 気が散ってきていると感じたら、それを改善する助けになるものが必要かも知れない。小さくベルを鳴らせば、仕事に戻らなければと思い出すことができる。電子タイマーや普通のキッチンタイマーをセットして、5分おき、10分おき、あるいは15分おきに鳴らすようにするといい。ベルの間隔は問題の深刻さに応じて選ぶ。数分おきにベルが鳴るだけで、仕事に戻る役に立つはずだ。この方法は非生産的に聞こえるかも知れないが、実際にうまくいく。そのうちに、タイマーの間隔を長くしていけるようになる。

 ただし、周囲への配慮は必要だ。ブースで仕切られているだけの職場では、そのタイマーが同僚の気に障るかも知れない。

3.集中できる時間を作る

 現実に向き合い、適切に順応しなくてはならないこともある。仕事関係で割り込まれることは避けられないが、その状況に適応することはできる。早めに出社するか遅くまで残って、誰もいない静かな時間帯に、忙しい昼間にはできない仕事を片付ける方法もある。もしそれが不可能なら、毎日2時間ほど時間を取り、同僚には割り込まないように頼む方法もある。この場合は徹底すること。社内電話には留守番電話で対応する。ドアがあるようなら閉める。可能なら「入室禁止」のサインを出すのがいいだろう。

4.周囲を遠ざける(条件反射の利用その2)

 他人から割り込まれたり、他人のせいで気が散ることが多いのであれば、ヘッドホンを身につけるという方法がある。このとき、音楽を聞いてもいいし、聞かなくてもいい。周囲のノイズをさらに大きなノイズでかき消せと言っているわけではない。これは、周りの同僚を、あなたを放っておくよう条件付けをするという方法なのだ。ヘッドホンを付けているときには、周囲の人を無視すること。ヘッドホンを外せと言われるのには抵抗し、「何が必要なんだ」と言うようにする。そのうち同僚たちは、あなたがヘッドホンを付けているときには放っておいてくれるようになるだろう。

5.楽しいものに手が届かないようにする

 楽しいものほど気が散るものはないが、一日中フリーセルをすることはできない(もっとも、これはウソだ。わたしはやったことがある)。コンピューターゲームが問題なら、容赦すべきではない。削除すべきだ。そのとおり、ゲームをアンインストールしてしまうのだ。近くにあるラップトップにも、残しておいてはならない。これは、IMの友人にも当てはまる。あなたが仕事中は、彼らには他の誰かを見つけてもらうしかない。規律が保てるのであれば、日中に遊びをする休憩時間をスケジュールすることも可能だが、この手のものに中毒している人の場合は、大抵はとにかくきっぱり断ち切るしかない(わたしの仕事用のシステムには、フリーセルは一切入っていない)。

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