仕事で絶対に必要なのでなければ、電子メールへのアクセスを制限する方法もある。例えば、電子メールのチェックを1日に2回にしてもよいだろう。1回目は出勤した時点、2回目は午後の中頃にしてもよいかもしれない。メールの読み書きが終わったら、メールクライアントを閉じてしまい、スケジュールした次の機会までは開かないようにする。常に電子メールをチェックしていると、思考の流れが途切れてしまう。電子メールの読み書きは、スケジュールして行うタスクだと考え、それ以外の時間は忘れるようにするといい。
多くのITプロフェッショナルは、仕事のスケジュールに決まった休憩時間を設けていない。これは残念なことで、数分間のストレッチとリラックスがあれば、仕事に戻ったときに集中する役に立つはずだ。休憩を取るタイミングは、厳格でなくてもよい。とにかくやってみて欲しい。これは簡単に実行できる方法であり、誰もが話を耳にしたことがあるはずだが、一番無視されることの多いアドバイスでもある。
特に不快なタスクや、難しいタスクに取りかかっているのであれば、それが終わった時に自分にご褒美を与えるようにする。これは、お気に入りのブレンドの紅茶やコーヒーでもよいし、特別なチョコレートでもいい。関わっているのが自分一人ではない場合にも、これは他の人たちをタスクに集中させるよい方法だろう。例えば「これが終わったら、休憩室にいいものが用意してあるぞ」という具合だ(少なくとも、この方法はわたしには効果がある)。
仕事を中断しなくてはならないときは、ただ手を止めてしまうべきではない。自分が仕事に素早く戻れるような手掛かりを残しておいた方がよい。この手掛かりは、「ここから」と書いたポストイットのような単純なものでもいいかもしれない。手掛かりがあれば、現在の仕事に再び取りかかるのにかかる時間を節約できる。
われわれは、マルチタスクは効率的だと信じるように条件付けされてしまっているが、マルチタスクを上手にこなしている人は少ない。マルチタスクは実際、集中を妨げる。精神がギアを切り替えるたびに、時間が少し失われる。われわれの多くは、同時に電話をし、電子メールを読みながら、アシスタントに指示を与えることはできないし、それを効率に行うこともできない。信じられないなら、「マルチタスク 研究」と検索して、その検索結果を偏見を持たずに調べてみて欲しい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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