利用することにこうした意義があることを説く一方で、佐谷氏はコワーキングスペースの運営自体をはじめたいと考えている人に対して、そのノウハウを積極的に公開し、シェアしている。しかし最終的に重要になるのは、ノウハウではなく、「人」の存在だという。「どんなにノウハウを共有しても、最終的にはその場所が大事なのではなく、そこを運営したりコミュニティを盛り上げたりするカタリスト(触媒、促進させる人)の存在が最も重要 」(佐谷氏)
さらに、佐谷氏は「それぞれのコワーキングスペース同士が緩やかにつながり、それぞれのスペースを利用する人たちを媒介にして新しい情報やアイデアの種をつねに共有することで、利用する人全体にとってメリットが生まれる。コワーキングスペースを利用する人も運営する人もこういった点を意識すべきだ」と語る。
実際に、海外では「コワーキングビザ」という、各スペースの相互利用が可能な連携ツールもあるという。新しいアイデアやコラボレーション、新しい事業を生み出すためにもスペース間の交流は欠かせない。佐谷氏は「できるだけ自発的にスペースを運用する人が生まれてほしい。全国にスペースができるようサポートしていきたい」とも語っていた。
◇注目集める「コワーキング」
ソーシャル時代の新しい働き方「コワーキング」--日本最大級スペース「SSI」も公開
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