日本のスパコン「京」、「TOP500」2連覇--10.51ペタFLOPS達成

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年11月15日 08時43分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米国時間11月14日に発表された最新版のスーパーコンピュータランキング「TOP500」において、最高速マシンのトップ10にまったく変化はなかったが、その最高位にあるマシンは10ペタFLOPSの性能を超えるという偉業を成し遂げた。

 日本の理化学研究所にある「京(けい)」は、年2回発表の同スーパーコンピュータランキングで前回の2011年6月に第1位を獲得したときの8.16ペタFLOPSから、10.51ペタFLOPSへと性能を上げた。

 今回の新記録は、京に内蔵される70万5024個の富士通製「SPARC64」プロセッサコアのすべてを完全装備した状態で達成されたものである。

 かつて第1位だった中国の「Tianhe-1A」(天河1号A)は2.57ペタFLOPSで、前回に引き続き第2位だった。同マシンでは、IntelのCPUとNVIDIAのGPUを組み合わせて使用している。同ランキングの作成者らによると、ランクインしたスーパーコンピュータの最大市場は米国で、中国は第2位だという。

 プロセッサ設計においては、やはりIntelの勢力が強く、384機種のシステムにIntel製チップが搭載されている。

 2011年11月版のランキングのその他の特徴は次のとおり。

  •  トップ10のマシンに変化はなかったが(1993年のTOP500の発表開始以来、初めて)、ランキングのそれ以外の部分では多くの変化が起きている。11月版ランキングの第500位の性能は、6月版では第305位の性能に相当し、ランクインした全500機種の総性能は、58.7ペタFLOPSから74.2ペタFLOPSに上昇した。
  •  現在TOP500にランクインするには、50.9テラFLOPSが必要となっている。それは、2004年の第1位のシステムを上回るスコアである。しかし、このスコアは、研究者らがこれらの大規模システムで実行したいと考える広範囲にわたる演算処理をやや簡素化したものになっている。
  •  合計で39のシステムにおいて現在、一部の演算処理用のアクセラレータとしてグラフィックスチップが使用されている。米国立スーパーコンピュータ応用研究所に出荷される予定のCray製システム(AMDの16コアプロセッサとNVIDIAの「Tesla」チップ搭載)でも、このアプローチが採用されている。
  •  500機種のシステムのうち、IBM製は223機種、Hewlett-Packard製は146機種だった。
TOP500において、最速機の性能は1993年以来、伸び続けている。
TOP500において、最速機の性能は1993年以来、伸び続けている。
提供:chart by Stephen Shankland; data from Top500.org

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加