「人間を最優先」--Twitter共同創設者J・ドーシー氏のテクノロジ観

Laura Locke (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年11月16日 07時30分
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 サンフランシスコ発--Jack Dorsey氏は、業界を揺さぶってきた人物にしては、テクノロジの穏やかな一面について熱心に意見を述べる。

 Dorsey氏は米国時間11月10日、当地で開催のGigaOMのRoadMapカンファレンスで約30分間壇上に立ち、主に愛情や共感、超パーソナライゼーション、楽しみ、奇抜さについて話した。もちろんそれはテクノロジに関連のある話だ。

 当然のことだが。

 Twitterの共同創設者でSquareの最高経営責任者(CEO)でもあるDorsey氏(34歳)は、起業界の美食家のような存在だ。流行のスタイルを取り入れ、簡潔かつ冷静に喋る同氏の見た目と話し方からも、それが伝わってくる。シリコンバレーで最も話題の新興企業2社でリーダーの役割を務めるDorsey氏(Twitterでのアカウント名は@jack)は時の人だ。同氏とそのチームは6年間にわたり、Twitterのリアルタイムソーシャルネットワークとマイクロブロギングサービスによってメッセージング分野を一変させただけでなく、現在はSquareによってモバイル決済とリアルタイム取引に大きな影響を与えつつある。

 GigaOMの創設者であるOm Malik氏はさまざまな話題が出たインタビューの中で、次に来るものに関するDorsey氏の考えを聞き出そうと最善を尽くした。そこから分かったのは何か。Dorsey氏が人間を最優先しているということだ。製品設計であれ、同氏が興した企業やその製品が人間性に及ぼす影響であれ、シリコンバレーのほかの起業家とつながることの純粋な喜びであれ、まず人間だ。Dorsey氏の宇宙の中心には人間がいる。

 Dorsey氏はMalik氏に対し、「わたしが最も魅了されるのは、われわれ自身の人間らしさを思い出させてくれるテクノロジだ」と述べた。そのためTwitterもSquareも人間によって支えられている、とDorsey氏は説明する。

 例えばSquareでの製品設計について、Dorsey氏は「まずユーザーに注力する。ユーザーに関する筋書き、ユーザーの物語から始めて、その文書をエンジニアリングやマーケティング、リスクと共有する」と述べた。そうすることで、組織内のすべての人間がそれを入手し、内容を理解できる。Dorsey氏によれば、人間を最優先することが、ツールクリエーターの「関わり」を強めることに役立つという。その結果誕生したのが、販売業者と消費者にとって「摩擦のない」体験を生み出す画期的な決済テクノロジだと同氏は述べ、Squareは事業を始めたいと思っている人がすぐに起業することを可能にする、と続けた。決済処理のために、高いお金を払って巨大な機械を買う必要はないという。

 Dorsey氏は、「決済をすぐに処理できる機能によって、あらゆるものが解き放たれる」と話した。同氏にとって最も心躍ることは、Sightglass Coffeeなどのお気に入りの喫茶店に入るとき「財布を取り出さなくてもいい」ことだという。

 Dorsey氏はシンプルさについてもある程度時間を割いて語った。シンプルさも、同氏のすべての製品とサービスにとって重要な要素である。そして、職人技も同様に大切なものだ。Dorsey氏はサンフランシスコの市内にあるお気に入りの喫茶店(この店もSquareを利用している)で、お手製のラテとエスプレッソについて愛情を込めて話した。優れた職人技というのは「物事を楽しいものに変えることだ。われわれは非常に重大な業界、そして重大な時代に身を置いている」と同氏は言う。

 Dorsey氏は、設計する必要がある製品とは「楽しみやある程度の奇抜さがあるものだ。それこそがわたしにとっての職人技だ」と述べて話を締めくくった。

 GigaOMのRoadMap 2011でのJack Dorsey氏
GigaOMのRoadMap 2011でのJack Dorsey氏
提供:James Martin for CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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