Appleは、第1世代「iPod nano」の一部を対象とした交換プログラムを開始した。搭載されているバッテリが過熱する恐れがあると同社は述べている。
Appleは、第1世代のiPod nanoの所有者宛てに米国時間11月11日に送信した電子メールで、2005年9月から2006年12月の間に販売されたnanoに搭載されているバッテリが「過熱によって安全性の問題を引き起こす」恐れがあると述べた。
Appleはメモの中で、問題が生じ得るのは特定のバッテリメーカーのバッテリを搭載している場合であり、過熱の問題が生じる可能性は「バッテリーの経年に伴って高くなる」と述べた。
今回用意されたプログラムは、問題のバッテリが搭載されていることを示すシリアル番号の製品が対象。対象者は、別の第1世代iPod nanoと交換できる。対象の機器がAppleに届いてから交換品がユーザーの手元に届くまでに約6週間かかるとAppleは述べている。
この問題は数年前から知られているもので、機器から火花が出て火災が起こり、軽いやけど事故につながったという複数の報告を受けて日本の経済産業省が2008年に調査を開始していた。Appleはその後、日本で交換プログラムを開始し、それ以外の国では個別に交換に応じていた。
Appleは2009年、この問題によって機器が変形し機能しなくなる恐れがあることを指摘したナレッジベースの記事を公開した。同記事はその後、削除されている。同記事では、この問題が生じたという「報告は非常に少数」であり、この問題を報告しているのは全所有者の「0.001%未満」であるとも記されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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