最近の調査「Civility in America 2011(アメリカの礼節2011)」によれば、雇用者の3人に2人が、職場での礼儀正しさの欠如によって仕事の効率が下がっていると報告している。彼らはまた、「礼儀に関するトレーニングの必要性」に言及している。
多くの雇用者は、信頼の裏切りが同僚との関係に対して悪影響を及ぼすのは、それが重大なものであるか、あるいは恥ずべきと言っていいようなレベルのものである場合だけだと考えている。職場での信頼の醸成に関する専門家であるDennis Reina氏およびMichelle Reina氏は、そういった人々に対して、「考え直して欲しい」と話している。両氏は米国バーモント州ストウにあるReina Trust Building Instituteの共同創設者であり、賞を受賞したビジネス書「Rebuilding Trust in the Workplace(職場での信頼の再醸成)」および「Trust and Betrayal in the Workplace(職場における信頼と背信)」(Brett-Koehler刊)の共著者でもある。彼らは、長い間に少しずつ信頼が失われることが、大きな問題となると主張している。真綿で首を絞められるように、生産性、効率、士気を失わせるのだ。
両氏は、職場で同僚の信頼を失う7つの理由を挙げ、これらのよくある間違いを避ける方法を説明している。以下はその要約だ。
信頼は双方向だ。相手に信頼して欲しければ、あなたも相手を信頼する必要がある。手始めに、まず事細かに指示するのを避けることを考えて欲しい。むしろ、同僚に自由裁量を与え、仕事に能力を最大限に発揮できるようにすべきだ。
同僚があなたのために十分以上のことをしてくれたとき、どう反応しているだろうか。相手の努力に個人的に感謝する機会を作っているだろうか?あるいは、おざなりにメールで「お疲れ様でした」とだけ書いて次の仕事に取りかかってしまっていないだろうか。
人生にはいろいろなことが起きるものであり、期限を破ってしまうこともある。それほど大したことではない、と思っていないだろうか?それは間違いだ。期限を1度破るごとに、あなたは信頼を裏切っている。なぜなら、同僚はあなたに頼っているからだ。
いつも打ち合わせに遅れていると、同僚はあなたが自分の時間を無駄にしていると感じる。また、あなたがそうしているのは、彼らの時間よりも自分の時間の方が重要だと考えているからだと思うだろう。
自分の間違いを認めることによって、自分の人間性を示すだけでなく、同僚にも人間性を示す機会を与えることになる。その結果、コミュニケーションが発生し、双方向の信頼が構築され、賢く創造的なリスクを取る雰囲気が作られる。
同僚は、あなたが本当のことを話すと信頼しているだろうか。それとも、真実をねじ曲げるだろうと仮定しているだろうか。勝手な解釈は、どのみち見破られてしまう。ウソはウソなりに捉えられ、いずれは信頼を損ねる。
態度には気をつけるべきだ。例えば同僚が期限を守らなかったときには、声を荒げずになぜそうなったかを尋ねた方がいい。将来その同僚に対してあなたが何をすべきかを理解するのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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