シンプル、驚き、こだわりで完成される「エネループ」デザイン--デザイナー水田氏に聞く - (page 2)

加納恵 (編集部)2011年11月02日 12時14分
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新しい技術を搭載したかっこいい電池をデザインする

--2005年の発売当初からデザインを担当されているそうですね。

 足掛け7年になります。社内には8年、10年と同じ製品を担当している人もたくさんいますから、それほど長いとは感じていません。一つの商品を立ち上げて、成熟期を迎えて、と一緒に歩んでいくのはデザイナーとして楽しい作業です。この製品は今どのタイミングにあって、お客様はどう思っているのか、と企画自体を掘り込んでいくのはすごく勉強になりますね。

  • eneloop

--最初のeneloopデザインはどうやって作り上げていかれたのでしょう。

 技術の人から今までにない充電池を作ったから、これにかっこいいデザインをつけて欲しいと言われたのが最初です。画期的な技術が開発されたのでデザインも今までにないもの、という意識が強かったですね。

 元々電池のデザインを担当していたのですが、それまでは機能や説明がパッケージや本体にたくさん入った“濃い”デザインのものをリクエストされることが多かったんです。でも電池のデザインてこれだけじゃないなと思っていて、そんな時に作ったのがeneloopでした。それまではシンプルなデザインの電池というのは受け入れられづらかったのですが、eneloopは新しい技術に新しいデザインという意識が強く「かっこいいものを」という気持ちがみんなの中にありました。それが現在のeneloopデザインに結びついたわけです。

  • パッケージは開封後保存ケースとして使用できる

--開封後は保存容器にもなるパッケージデザインも新鮮でした。

 実はこのアイデアは、社外のデザインを担当したことがきっかけで生まれたんです。以前社内のデザインだけではなく、外部デザインの仕事もやっていた時期があって、ヘアケアメーカーのパッケージデザインをしたことがあるんです。その時にペット素材にシュリンクを巻いたパッケージをデザインしてほしいという話があって、その時の体験が元になっています。

 社外のデザインをしていなかったからこのパッケージデザインになっていなかったかもしれない。そういう意味で当時の体験は生きていますね。

--eneloopはグッドデザイン大賞をはじめ、数々の賞を受賞されていますね。

 商品のデザインて、ものすごく濃いものしかないところにシンプルなデザインをポンと放り込むと話題になりやすいんですよ。それを電池で最初にやったのがeneloopだった。たまたま誰も気づいていなかったスポットにはまったという感じですね。すごく運が良かったなと。

 ただeneloopはシンプルなデザインに、すごくいい技術が搭載されていたからヒットしたんだと思います。商品、技術、デザインの相乗効果は大きかったですね。

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