米国時間10月25日、「Google Chrome 15」安定版がリリースされた。「New Tab」(新しいタブ)ページがアップデートされ、「Most Visited」ページ(よくアクセスするページ)とともにウェブアプリとカスタマイズ性が強調されるようになった。Windows、Mac、Linux、およびGoogle Chrome Frameに対応し、セキュリティ面でもいくつか重要な改善が施されている。ただし、「Omnibox」の履歴を同期する機能は依然としてChromeベータと開発者向けチャネルでしか提供されていない。
New Tabページでは、アプリやブックマークをドラッグ&ドロップして、カスタムカテゴリを作成することができる。また、ページの両端にナビゲーションのための矢印が設けられており、マウスオーバーすると強調表示される。
New Tabのアップデートに合わせて、Googleのウェブアプリストアである「Chrome Web Store」も再設計された。Chrome Web Storeの新しい外観はよりグラフィカルになっており、アプリ関連の動画やスクリーンショット、レビュアーの「Google+」アカウントとリンクされたレビューが含まれている。「Buzz」の廃止と今回の動きによって、人々がGoogleのウェブサービスのインタラクティビティに目を向けるようになることをGoogleは期待している。
Chrome 15では、深刻度「High」と評価された11個のセキュリティバグが修復されている。それにより、URLバーのスプーフィングや複数のクロスオリジンポリシー違反、複数の処理におけるuse-after-free(解放後使用)の問題、V8 JavaScriptエンジンの内部機能が外部にさらされるバグなどの問題が修復された。また、「BEAST」ブラウザ攻撃を防止できるように、NSSネットワークライブラリのセキュリティフィックスも施された。Chromeがこの攻撃によって直接影響を受けることはないが、この防御策によってBrocadeのハードウェアのバグが悪用される可能性が出てくるため、Brocadeは現在フィックスの開発に取り組んでいる、とGoogleは述べた。
Chrome 15のセキュリティリリースノートや今回のアップデートを発表するChromeチームのブログ投稿も参照されたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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