Steve Jobs氏公認の伝記の発売を控え、Appleの新しい最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏とデザイン担当Jonathan "Jony" Ive氏とのJobs氏の関係に関する抜粋をBloombergが伝えている。
Jobs氏がアップルに復帰してまもなく、同氏はCook氏をCompaqから引き抜いた。2人が出会ったとき、Jobs氏はCook氏と意気投合したのだという。Jobs氏は、「自分が何をしたいか分かっていた。そして、Timと会った。彼も同じことをしたいと思っていた」と伝記著者であるWalter Isaacson氏に述べている。Jobs氏は売れ残り在庫を制限したいと考えており、Cook氏が19あった倉庫のうち10を閉め、在庫数減を実現した。
Cook氏は、Isaacson氏に対し、「Appleに加わることは、創造性に富んだ天才と仕事をする一生に一度のチャンスだろうと、わたしの直感が働いた。技術者は分析しながら決定を下すよう教えられているが、本能や直感に頼ることが必要なときが絶対にくるものだ」と語っている。
「すぐに気が付いたことは、自分の意見を述べなければ(Jobs氏に)圧倒されてしまうということだ。彼は議論を生み出すために反対の立場を取る。それによってよりよい結果が得られることがあるからだ。だから口論することを快く思わないなら、決して生き残ることはできない」(Cook氏)
Jobs氏はIsaacson氏に対し、Cook氏について「彼は何をすべきか正確に知っている点をわたしは信頼している」と述べていた。
また、Jobs氏は、Ive氏について、「われわれがコアの部分で何をすべきかを誰よりも理解している」とIsaacson氏に語っている。「もし、わたしにとって精神的なパートナーと言える人間がAppleにいるならば、それはJonyだ」(Jobs氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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