iPhone 4Sが発表されたその日、筆者はSiriに対して翌日の天気や、カリフォルニア州クパチーノからワシントン州シアトルまでの距離、カナダの首都を尋ねたり、シカゴ行きの航空券を予約するというリマインダーの登録を行わせたりしてみた。Siriは筆者からの質問や命令に対して即座に応答したものの、米国のすぐ北にある同盟国の首都であるオタワという答えを出せなかった(Siriによると、「十分な情報がない」とのことであった)。Siriがこの質問の答えを導き出せなかった理由はよく分からない--SiriはWolfram Alphaという計算知識エンジンを使って回答を導き出すようになっており、オタワについても答えられるはずなのだ。
次に筆者は、香港における現在の時刻と、今日の日付、CNETのオフィス周辺で最も美味しいブリート(メキシコ料理の一種)を食べさせてくれる店、Brian Tongが世界一クールな人物であるかどうかを尋ねてみた(ちなみにBrian Tongは、CNETのシニアエディターである)。最初のいくつかの質問には問題なく答えが返ってきたものの、可哀想なことにSiriはBrianについての質問を理解することができなかった。だが、今回はオタワという正しい答えを出してくれた。
Brianに関する質問はもちろん冗談で試してみたわけだが、Siriはさまざまな質問に対して極めて機知に富んだ答えを返してくる。近所で最も美味しいブリートを食べさせてくれる店を尋ねた際、SiriはGPSを使用して近所にあるタケリーア(メキシコ料理専門店)のリストをランキングとともに答えてくれた。ただし、好みに関する質問を行った場合、常に優れた答えが返ってくるとは限らない。例えば、お勧めのカメラを尋ねた場合、カメラ店のリストが返ってきただけであった。筆者はケチを付けようというわけではない。というのもSiriが返してくる情報は有用なものであるためだ(もっとも、ブリートを食べさせてくれる場所として日本食レストランもリストアップされていた)。しかし、このことは述べておくに値するだろう。一方、Siriは市場に出回っている最高の携帯電話が何であるかという質問に躊躇することなく回答してくれた。それは「あなたが今、手にしているものです」というものであった。確かに彼女は小生意気なところがあるかもしれない。なお、筆者はこの記事において、Siriについてさらに詳しく探求している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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