Retinaディスプレイは圧倒的な美しさを誇っているものの(ちなみに、多くのSuper AMOLEDディスプレイも同様に美しい)、そのサイズは車内での使用やハンズフリーフォンとしての利用を考えた場合、必ずしも実用的であるとは言えないだろう。さらに悪いことに、飛行機の座席トレイにiPhoneを置き、映画を最後まで視聴すると目の疲れに悩まされかねない。では、どれくらいの大きさであればよいのだろうか?大きすぎてもいけないだろう--一部のAndroid端末が搭載している4.5インチディスプレイは少し大きすぎる--このため3.75〜4インチあたりがちょうど良いだろう。これについては次世代のiPhoneに期待したい。
iPhone 4Sの発表における注目点の1つとして、iPhone 4における電波受信問題を解決するために、アンテナ設計に変更が加えられたかどうかというものがあった。当日、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデントPhilip Schiller氏のプレゼンテーションにおいて、iPhone 4Sには2つのアンテナが内蔵されており、最適な送受信状態が得られる方のアンテナが選択されるようになっていること(後ほど詳述する)が発表された。外観からは分からないとしても、筆者が大きな問題だと感じていた点は解決されているようである。
iPhone 4Sには、カレンダーやボイスメモ、天気、株価、さまざまな時計、マップ、コンパス、SMS、メール、メモといった過去のiPhoneに搭載されていた標準的なアプリケーションすべてが搭載されている。また、iPodプレイヤーも搭載されている--ただしiPhone 4Sではミュージックとビデオという2つのアイコンに分割されている。さらに、iPhone 4SではBluetooth 4.0へのアップグレードという変更も加えられている。Bluetooth 4.0はまだ発展途上のテクノロジであるものの、大幅な消電力化が実現されているため、Nike+センサーなどの小さなバッテリで稼働するデバイスやジムのフィットネスマシンとiPhoneとの通信といった可能性が広がるはずだ。Bluetooth 4.0の詳細については、Nicole Leeの記事を参照して欲しい。
Siriは、Appleが大々的に宣伝している音声アシスタント機能である。Siriは現在搭載されている音声コントロール機能を置き換えるものではない(音声コントロール機能は必要であれば今でも使用することができる)が、Siriはそれ以上の能力を備えている。Siriは基本的に、あなたの命令に従って、要求された情報を返してくれる。例えば、天気を確認したり、連絡先の住所を照会したり、リマインダーを登録したり、目的地への道順を調べたり、曖昧なトリビアについて質問することができるというわけだ。使用するには、ホームボタンを押した後でiPhone 4Sに向かって語りかけるだけだ(音声コントロール機能にアクセスする場合と同じである)。これだけで、合成された機械音声(アメリカ英語を設定した場合には女性の音声となる)が答えを返してくれる。Siriは位置情報や、Googleなどのインターネット検索も利用して答えを導き出すため、使用に当たってはWi-Fi接続か携帯電話接続が必要となる。
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