デジタルプライバシー権利擁護団体である電子フロンティア財団(EFF)は米国時間10月19日、モバイルブラウザ「Amazon Silk」に対して同団体が懸念していたいくつかの領域と、Amazon.comがどのようにしてそうした懸念を取り除いたかについて分析したレポートを公開した。EFFは、Amazonがプライバシーリスクに関する問題を解消できるツールをユーザーに提供すると考えているという。
EFFにとっての最大の懸念は「クラウドアクセラレーション」機能を無効にできるかどうかだったが、AmazonはEFFに対し、無効にできることを確認したという。クラウドアクセラレーション機能はデフォルトで有効になっている。
ほかに問題となる領域の1つに、セキュアなトラフィックがある。AmazonのSilk開発担当ディレクターであるJon Jenkins氏はEFFに対し、SSL(Secure Socket Layer)とHTTPSによるセキュアなウェブページリクエストは、クラウドアクセラレーションが有効な場合でもAmazonのサーバを経由しないと述べた。
また、AmazonはEFFに対し、ウェブサーバへの接続を高速化するGoogleの「SPDY」プロトコルを使用する際に、Silkが定期的に記録する情報は、リクエストされたURL、リクエストの日時、セッションを特定するために使用される個人情報を含まないトークンの3つのみであると述べた。このログは30日間保管される。
Jenkins氏はEFFに対し、技術的なトラブルシューティングのためにIPアドレスとMACアドレスが収集されるが、これらは閲覧履歴と紐付けられることはないと語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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