Computerworldによる最新の調査によると、2012年に需要が高まるITスキルは以下の9つである。
Computerworldが毎年行っている「Forecast」という調査の結果が発表された。この調査の対象となったIT幹部353人のうち29%近くが、2012年の夏までにIT要員の数を増やす予定であると回答している(この数値は2010年の23%、2009年の20%と比べても増加傾向を見せている)。
IT幹部が回答した、今後の雇用に際して求めるスキルは以下のとおりである。
IT幹部の61%は、向こう12カ月の間にプログラミングおよびアプリケーション開発のスキルを有した人材を雇用したいと回答している。この数値は2010年の調査結果である44%よりも増加している。求められているスキルは、ウェブサイトの開発から、社内システムのアップグレード、モバイルユーザーからのニーズへの対応まで多岐に渡っている。
ここで重要なのは、プロジェクトの監視や監督のみを行う人材が求められているのではないという点だ。求められているのは、ユーザーニーズを把握し、それをIT要員に対して分かりやすく説明することのできる人材、つまり需要の高まりつつあるビジネスアナリストという役割をも担える人材なのである。
モバイルOSの普及により、ヘルプデスクや技術サポートに対して新たな役割が求められるようになっている。
ネットワーク技術に対する需要の多くは、仮想化関連やクラウドコンピューティング関連のプロジェクトによって支えられている。また今回の調査では、VMwareやCitrixの経験に対する需要の高さも明らかになっている。
Computerworldの分析では、多くの企業がコスト削減からテクノロジに対する投資へと、その焦点を移していることによって、こういったスキルに対する需要が高まっているという。
データセンターの運用ノウハウやシステムインテグレーションに精通しているITプロフェッショナルに対する需要の高まりの背景にも、仮想化システムやクラウドの普及があると考えられる。
ソーシャルメディアに関連したスキルに対する需要も衰えを見せないだろう。その核となるバックエンド側のスキルとして.NETやAjax、PHPを、フロントエンド側のスキルとして数あるもののなかからHTMLやXML、CSS、Flash、JavaScriptを挙げることができる。
2010年の調査結果である32%という数値からは減少しているが、IT幹部にとってセキュリティが大きな懸念となっている状況は変わっていない。
今回の調査では、IPテレフォニー関連のスキルを有している人材や、CiscoのIPCCコンタクトセンターシステムに精通している人材に対する需要の高さが明らかになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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