NTTぷららは、同社が運営する映像配信サービス「ひかりTV」に関する2011年度上期の取り組みや新サービス展開などについて説明会を開催した。現在165万人いる会員を2011年度末までに190万人へと拡大する方針だ。
NTTぷらら代表取締役社長の板東浩二氏は「東日本大震災の影響を受け、会員は一時伸び悩んだが、7月くらいから回復してきた。7月24日のアナログ放送停波時も何か余波があるのではと心配したが、順調に推移できた」と話した。ひかりTVが2011年度のこれまでの取り組みとして発表したのは、
中でも「急増するスマートフォンユーザーを取り込むため、特に力を入れて取り組んだ」というマルチスクリーンサービスについては、8月に現行プランのオプションとしてスマートフォンやタブレット端末で視聴できる「ひかりTVどこでも」サービスを開始。AKB48のコント番組「ひかりTV presents AKB48コント『びみょ~』」を10月3日から配信しているほか、約3000本のコンテンツを用意している。同日には専用プランである「『ひかりTV』モバイル専用プラン」を2011年内にスタートすることも明らかにした。
スマートフォンに関しては2012年度の取り組みとしてスマートフォンをリモコンとして利用する機能も提供したいとしている。
2010年9月にスタートした「ひかりTVショッピング」は、2011年4月にジャパネットたかたとの連携を開始。さらに10月24日からはイオン イオン saQwa、JALUX、成城石井、大丸・松坂屋通信販売、東急ハンズという大手流通5社とも連携し、商品を拡充する。あわせて「ひかりTVショッピング」サイト(10月24日開始)をオープンし、ウェブサイトからの商品購入も受け付ける。
映像コンテンツに関しては、ビデオオンデマンド(VOD)サービスが好調だという。2010年度上期に比べ、1カ月あたりの視聴回数は40%増の2000万回に増加しているという。この要因を板東氏は「在京キー局全局の見逃し視聴に対応したため」と分析。「利用状況は予想を超え、強力コンテンツになっている。見逃した番組を見た後、さかのぼって視聴するなど有料購入につながっている」とした。
今後の取り組みとしては、放送コンテンツのHD化を挙げる。2011年度下期には96ch中73chをHD対応にし、映像品質の向上に務めるという。また東芝と組み、HD映像の約4倍の高精細さを誇る4K2K映像の配信も技術検討中としており、説明会場ではデモも実施された。
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