PFUは10月12日、個人向け文書スキャナ「ScanSnap」シリーズのハイエンド機「S1500」(Windowsモデル)と「S1500M」(Macモデル)の新モデルを10月21日から販売すると発表した。ソフトウェアの機能強化を図っている。
新モデルでは、iPhoneとiPad向けの専用アプリ「ScanSnap Connect Application」を提供する。ScanSnapでスキャンしたデータをWi-Fi経由でiPhone/iPadに保存できる(保存にはPCが必要)。ScanSnap Connect ApplicationはiBooksなどのPDF閲覧ソフトの連携ができるようになっている。ScanSnap Connect ApplicationはApp Storeから無料でダウンロードできる。
これまではiPhoneやiPadに加えて、紙の資料も一緒に持ち歩くことがあったが、今回の機能でiPadやiPhoneに資料を保存可能となり、紙を持ち歩くことがなくなるという。紙の資料を忘れたり、なくしたりした時も安心できるとしている。
新モデルには同期型オンラインストレージサービス「SugarSync」と社内向けコラボレーションツール「Salesforce Chatter」との連携機能も搭載されている。ScanSnapでスキャンされたデータはPCとSugarSyncに同時に保存される。どんな場所でも見ることができるとともに、データのバックアップにもなることから、“クラウド書庫”を持つことができると同社は説明している。
Chatterとの連携では、書類などのイメージデータを保存できる。ScanSnapはすでにSaaS型顧客情報管理システム(CRM)「Salesforce CRM」との連携機能を搭載している。Salesforce CRMに名刺データを、Chatterにイメージデータを保存することで、顧客に関する情報をSalesforceに集約して活用できるとのメリットがあるとしている。
バンドルされるソフトウェアも強化されている。Windows向けのS1500にはPDF編集ソフトとして「Adobe Acrobat X Standard」が標準で添付されている(Mac向けのS1500Mには「Adobe Acrobat 9 Pro」が添付)。Acrobat X Standardは「SharePoint Server」との連携機能があり、ScanSnapでスキャンされたPDFはAcrobat X Standardで加工、編集できると同時にSharePointに格納することもできる。
新モデルの価格はオープンだが、同社のオンラインストア「PFUダイレクト」ではS1500とS1500Mともに4万9800円。S1500/S1500MのほかにS1300とS1100の既存ユーザーは、新モデルの機能強化分となるアップデートプログラムを無償でダウンロードできる。
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