ノルウェー・オスロ発--Opera Softwareは現地時間10月11日、同社モバイルブラウザの新版である「Opera Mini 6.5」と「Opera Mobile 11.5」をリリースした。これらのブラウザは、自らが節約した正確なデータ量をユーザーに提示することができる。
Opera MobileとOpera Miniの最大の売りの1つは、ユーザーがウェブページを読み込む際、Operaのサーバがそのデータを取得して処理し、インストール先の携帯電話やタブレットに圧縮版を送信することだ。それによって、大量のデータを節約することができる。それは、データトラフィックの爆発的な増加に悩むネットワーク事業者とデータ量の上限が定められたプラン加入者の両方にとって、重要なことだ。
Opera MobileとOpera Miniは、Operaサーバがオリジナルのウェブサイトとともに取得したデータ量とその後にモバイルブラウザへ送信したデータ量を正確に提示することができる。
Operaの最高開発責任者(CDO)であるChristian Krogh氏は当地開催の同社イベントUp North Webで、「ユーザーが使用するGバイト数は家庭では重要でないかもしれないが、ホテルにいるときや、SIMカードでタブレットやモバイルデバイスを使っているときには重要である。また、海外を旅行中に安価なローミング機能のないデバイスを使うときには、極めて重大な問題だ」と述べた。
両モバイルブラウザの新版は米国太平洋時間11日午前5時より、「Android」携帯電話向けに公開される。ほかのバージョンも数週間以内に公開予定だ、とKrogh氏は述べた。
Opera MiniとOpera MobileはOperaのプロキシサーバがブラウジングを支援する方法に関して、それぞれ異なるアプローチを採用している。Opera Miniの場合、サーバはHTMLとCSS、およびJavaScriptコードを含むウェブページのすべてを処理し、容易に表示できる圧縮版を送信する。一方、Opera Mobileはブラウザエンジンでコードを処理するため、プロキシサーバは主にグラフィックスを小さなモバイル画面サイズに縮小するタスクなどに使用される。
そうした違いが意味するのは、Opera Mobileは主にハイエンドの携帯電話およびタブレットに適しており、Opera Miniはそれよりもはるかに多くのデバイス上で動作する、ということだ。実際に使用する場面における1つの大きな違いは、Opera Miniの場合、インタラクティブでダイナミックなウェブサイトが静的なものになる傾向が強いということである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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