サムライインキュベートは9月30日、海外進出を目指す国内の起業家を対象とするスタートアップ支援ファンド「Samurai Fund3号」を設立した。
Samurai Fund3号は、海外進出(海外登記)スタートアップ支援に特化したファンド。ファンド規模は2億1000万円で、存続期間は7年。出資者は寺田倉庫やインターネット系事業会社らとなっている。
これまで同社が手がけてきたファンドと同様、1年以内の起業予定者ならびにシードベンチャー企業を対象としている。2012年8月までに50社ほどの支援を決定する計画で、すでに12社の支援が確定しているという。
出資者を予定する中には、日本の学生のほか、日本在住の米国人、韓国人もいるという。提供するサービスは、位置情報を利用したものやEラーニング、イベント管理をはじめとして幅広い。「普段の生活で課題になっていることを解決するサービスであれば、積極的に支援していきたい」(サムライインキュベート代表取締役CEOの榊原健太郎氏)。
また、出資する50社中の半数は海外登記を前提にしている。米国シリコンバレーのエンジェル投資家らとともにシードマネーを出資していくことを検討中だという。「日本のスタートアップはシリコンバレーと人脈がないだけ。向こうでピッチしていけば、評価されるスタートアップも出てくる」(榊原氏)
サムライインキュベートでは、11月初旬にも天王洲アイルに日本最大級をうたうコワーキングスペース「Samurai Startup Island」を開設する予定。ここにSamurai Fund3号での支援先を入居させる予定。「天王洲は羽田からも近いので、海外にもすぐ出られるし、海外から来たスタートアップもすぐ立ち寄れる。まさに玄関口。天王洲アイルを“スタートアップアイランド”にしていきたい」(榊原氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス