Hewlett-Packard(HP)は、eBayの元最高経営責任者(CEO)Meg Whitman氏をCEOに任命した。1999年から数えて8人目、ここ1年では2人目のCEOとなる。Whitman氏に課せられるタスクは多い。同氏は業績の下降に歯止めをかけ、現行の戦略の継続か、新しい戦略の考案をしなければならない。
HPの会長Ray Lane氏は次のように述べている。
われわれは危機的な状況にあり、成功裏に戦略を実行し、先に見える市場機会を捉えられるよう、経営を刷新する必要があった。Megは技術に関する明確なビジョンを持ち、経営の実績もある。リーダーシップ能力も高く、顧客中心の姿勢をもつ彼女には、優れたコミュニケーション能力がある。また過去8カ月の間、HPの取締役を務めており、会社の商品や市場をよく理解している。
一方のWhitman氏本人は次のように述べている。
HPを率いる職に就くことを光栄に思い、胸を躍らせている。HPはシリコンバレー、カリフォルニア、ひいては米国や世界にとって重要な会社であると、わたしは信じている。
このたびの動きは、米国時間9月22日からリークし始めていた。これにより、2010年11月1日から同社のCEOだったLeo Apotheker氏の時代は終わりを迎える。Apotheker氏がCEOに就いてからというもの、同社の業績は3四半期に渡って低迷し、財政上の窮地に陥っているように思われる。Apotheker氏は100億ドルという高額のAutonomy買収を指揮し、HPのソフトウェア事業へのてこ入れを図ろうとしたほか、PC事業の分離独立を計画した。
Whitman氏もHPもPC事業の分離独立については直接的な発言を控えており、現行の戦略を継続するのかについても触れられていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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