ノートとしては高級で、買ったはいいけれどもったいなくてなかなか使えない。モレスキンにはそんなイメージがある。「ノートには正しい使い方なんてない、好きなように使えばいい。ほら、こんなにもいろんな使い方をしてる人がいるじゃないか!」と言いながら、他人の人生を垣間見せてくれるのが本書だ。
「モレスキンには人生が入っている」というテーマの元、61人のモレスキンの使い方が紹介されている。日々の出来事をつづる人、スケッチをする人、切り抜きや写真を貼る人、ノートの後ろから使う人、横に使う人、縦書きする人など、柔軟な発想でモレスキンを愛用する人たちには脱帽する。
びっしり書き込まれ分厚くなったノートでも、最初は白紙だった。1文字1文字を大切にしながら書く様子、自分にとって最高の瞬間を切り取って記録する様子を読むと、彼らに共通する「自分の想いを大切にする心」が見えてくる。
黒い表紙にMOLESKINEのロゴ、変形サイズ、丸くした角、栞など、モレスキンノートの中の1冊であるかのような装丁は手になじみやすく、オールカラーで紹介されるノートの数々は圧巻だ。読み終わった後は、本棚にしまったままになっているモレスキンノートを引っ張り出して、本の感想を書いてみてはどうだろうか。
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