シマンテックは9月13日、総合セキュリティソフトの新版「ノートン インターネット セキュリティ 2012」とウイルス対策ソフトの新版「ノートン アンチウイルス 2012」の発売を開始したと発表した。パーソナライズサービス「Norton One」の内容もあわせて発表された。
新版ではクラウドベースで複数の製品やPCを管理できる「ノートン マネージメント」が新たに搭載された。これにより、たとえば家族や親戚などのPCを「Nortonアカウント」でひも付け、問題の解決や有効期間などを管理できるという。表示されるPCが起動していなくても、「今すぐ解決」ボタンを押すことで次回起動時にアップデートやインストールなどを処理できる。
ウェブサービスなどのIDとパスワードを安全に管理する「ノートン ID セーフ インザ クラウド」も搭載された。複数のプロファイル情報が保存された「IDセーフ」をクラウド上に置くことで、インターネット セキュリティ 2012がインストールされたPCであればアクセスできる。自分のIDセーフにアクセスする際もIDとパスワードが必要となるため、二重のセキュリティがかけられる。
IDセーフはInternet Explorer、Firefox、Google ChromeでIDやパスワードを自動入力できるが、その際の表示をポップアップからメニューバーに変更した。これにより、ポップアップ表示で画面が隠れてしまう不満を解消した。ダウンロードファイルの安全性を表示する「ダウンロード インサイト」が新たにファイルの「安定性」にも対応。プログラムをダウンロードする際にレピュテーションの評価を参照し、クラッシュが起きないかなどの安定性が表示される。
PCが接続するネットワークの種類にあわせてノートンの動作を制限する機能も搭載された。自宅でブロードバンド接続するときには「制限なし」だが、モバイルネットワークに接続する際には「重要な更新のみ」に動作を制限することが可能だ。メイン画面のインターフェースも改善され、起動時には日常使用する最低限のメニューを表示するようにした。「CPU使用率」の表示も復活している。
このほか、設定画面を従来の縦型表示からタブで分けた横型表示とした。これにより、スクロールすることなく設定画面の操作が行えるようになった。検索結果画面への「Norton Secured」のバッジ表示、PC起動時に不要なプログラムの起動をオンやオフ、延期ができる「スタートアップ マネージャ」も搭載された。参考価格はインターネット セキュリティ 2012(1年間、PC3台まで利用可能)が6480円、アンチウイルス 2012(1年間、PC3台)が4980円となっている。
サービスのNorton Oneは、PCやMac、モバイルセキュリティソリューションを網羅した、業界初のメンバーシップベースのサービス。単一のユーザーインターフェースで自宅にあるすべての機器を保護でき、必要なテクノロジやサポートオプションを容易に選択できる。2012年には製品化される予定だ。
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