「Free online OCR」は、画像内に含まれるテキストをOCRで抽出できるサービスだ。テキストをコピーしたいのに画像化されていてコピーできない場合に、このサービスを使うことで、画像内の文字列をテキストデータに手軽に変換できる。
画像内に含まれるテキストをOCRで読み取ってテキストデータに変換するツールは、一般的にソフトウェアとして配布および販売されていることが多い。このサービスではソフトのインストールが不要で、利用する際の会員登録も必要ない。サイトを開いて画像をアップロードし、言語を選択して送信するだけでテキストが抽出されるという手軽さだ。
認識の精度はかなり高く、例えばスクリーンショットなどの画像を読み込ませた場合は、多少の手直しを除きほぼ完璧な認識結果が得られる。同様の機能をもつGoogleドキュメントの場合、背景に色が付いている部分は無視されがちなのに対して、このサービスではそれらの部分のテキストも抽出してくれる傾向にあるようだ。ただし画質に大きく依存するので、時刻表を撮影した写真からテキストを抽出するといった用途には向かない。
具体的な用途としては、翻訳ツールで意味を調べようにも画像化されていてテキストのコピー&ペーストができない時に、まずはこのサービスで原文のテキストを抽出し、それを翻訳ツールにかけるといった使い方が考えられる。こうすれば、いちいち手入力しなくても、翻訳ツールを使って意味を調べられるようになるというわけだ。
現在のところ29カ国語に対応している。残念ながらその中に日本語を含むアジア圏の言語は含まれていないが、それ以外の用途ではさまざまな活用方法が考えられる。テキストがウェブページのFlash上に表示されていてコピー&ペーストができない場合に、スクリーンショットを撮ってからテキストを抽出するといった使い方もありだろう。翻訳ツールと組み合わせて使えるサービスとして知っておくと便利だ。
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