Adobe Systemsは米国時間9月6日、「Flash Player 11」のリリース候補版を公開した。「Adobe Labs」からダウンロードできる。
新機能として、まず、64ビットをネイティブでサポートする。ブラウザの64ビット化が進んでいる。ところが、64ビットのブラウザで32ビットのプラグインを使うことは難しい。Microsoftは、人々がプラグインを使わずにウェブを閲覧するようになっていることの理由の1つは、64ビットプラグインがないことだと考えている。
また、ハードウェアアクセラレーションに対応した3Dグラフィックスのための「Molehill」インターフェースが組み込まれた。モバイル端末向けソフトウェアで広く使われているクロスプラットフォームのゲームエンジンを提供するUnityは、UnityのアプリケーションでFlash版を作成できることを公表している。
さらに、Microsoftが設計し標準となったJPEG XRに対応した。これは従来のJPEGより高い圧縮率を実現するが、AdobeのJPEG XRへの関心は、画像の一部分を透明にできること、ファイルサイズが小さくなること、色品質が向上することにあるという。
コーデックについては、FlashはすでにH.264のデコードに対応しているが、エンコードにも対応する。また、電話向けのG.711音声コーデックにも対応する。さらに、著作権保護されたビデオのための「Flash Access」コンテンツ保護技術がモバイル版のFlashでも利用できるようになった。
「Flash 11」に合わせて「Adobe AIR 3」のリリース候補版もリリースされる。AIR 3の新機能には、AIRをソフトウェアの中にパッケージ化する「Captive Runtime」技術、「iOS」でのバックグラウンドオーディオの対応、「Android」での前面カメラのサポートなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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