総務省は9月6日、周波数の再編により携帯電話事業者に割当てられる予定の700/900MHz帯に関する参入希望調査の結果を発表した。調査は8月2日~31日に実施され、周波数の割当てを希望するイー・アクセス、NTTドコモ、KDDIおよび沖縄セルラー、ソフトバンクモバイルの4社が回答した。
700/900MHz帯の割当てを希望する理由としては、4社とも増え続けるトラフィックに対応するためと回答した。また、ソフトバンクモバイルは800MHz帯を保有する競合他社と同等のカバーエリアの展開するためと回答。携帯事業者の中ではNTTドコモとKDDIが800MHz帯を保有している。導入を希望する技術には4社ともに「LTE」を挙げている。
基地局整備の方針については、NTTドコモとKDDIは高トラフィック地域から展開し、その後エリアを拡大していくとしている。またイー・アクセスは、都市部から展開し認定後5年を目途に人口カバー率99%以上を目指すと回答。ソフトバンクモバイルは利用開始から1年以内に人口カバー率70%を目指すとした。
免許人が満たすべき要件としては、NTTドコモとKDDIは周波数移行にともなう財務的基礎を挙げる。ソフトバンクモバイルは900HMz帯は800MHz帯の未割当者に限ると回答。複数の申請が合った場合の審査方法についても、800MHz帯の未割当者を優先すべきとした。
その他の意見として、イー・アクセスとKDDIは、700/900MHz帯の一方の帯域認定者は他方の認定を受けられないようにすべきと回答。またソフトバンクモバイルは、機器調達などの観点から、900MHz帯の周波数割当ての時期は2011年度中に確定すべきとした。
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