Appleは米国時間8月19日午前、「iOS 5」の新たなベータ版を開発者向けにリリースした。6月の初公開から数えて6番目のベータ版となる。
Boy Genius Report(BGR)が同ベータ版の完全な更新履歴を掲載しているが、アプリケーション開発用ツール「Interface Builder」にいくつか新機能が加わった以外は、大部分がバグ修正のようだ。BGRも指摘している通り、今回のベータ第6版は前回のベータ第5版と異なり、インストールの前にテスト機のコンテンツや設定を完全に削除する必要がない。
iOS 5ベータ第6版では通知システムを見直したほか、「iOS」ユーザー同士が無料でテキストメッセージを送信したりチャットしたりできる新たなメッセージングプラットフォーム「iMessage」を搭載している。この最新ベータ版はまた、Appleが公開を予定している「iCloud」サービスと深く関連付けられている。iCloudを使用すると、写真、アプリケーション、各種設定をiOS搭載機器間で自由に受け渡せるようになる。また、無料のバックアップソリューションとして利用することもできる。
Appleは、iOS 5の最新ベータ版に加えて、iCloudサービスとの連携機能を備えたiOS版「iWork」の新たな開発者向けビルドもリリースした。さらに、「iTunes 10.5」と「Apple TV」用ソフトウェアの最新ベータ版、「Xcode 4.2」の新たな開発者向けプレビューも公開された。
太平洋時間午後4時43分更新:TechCrunchが伝えたところによると、今回の最新ベータ版ではバグを修正しただけでなく、UDID(Unique Device Identifier)を廃止したという。UDIDはシリアル番号と同じような識別コードで、ユーザーに関係なく機器に関連付けられており、分析やサードパーティーの広告ネットワークでよく利用されている。iOS 5ベータ第6版では、アプリケーションに固有な一意のIDを開発者が自分で作成することになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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