ミクシィ、Q1は震災影響し減収減益--スマホ収益化に注力

 ミクシィは8月4日、2012年3月期第1四半期(4~6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比4.1%減の29億8600万円、営業利益は同68.5%減の3億3800万円、経常利益は同72.9%減の2億7900万円、純利益は同69.0%減の1億4700万円だった。震災の影響による広告クライアントの出稿抑制やモバイル広告の出稿減少により減収減益となった。

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の登録ユーザー数は2471万人、7月の月間ログインユーザー数は1535万人となっている。また第1四半期は、「mixi Touch」や「mixiモバイル」のユーザーインターフェースをリニューアルしたことで、総コミュニケーション投稿数が8億件を突破している。

  • ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏

 スマートフォンからの月間ログインユーザー数も増加している。6月にmixi Touchからログインしたユーザーは328万人だったが、7月は369万人と1カ月で41万人増加した。第2四半期以降は、ダウンロードしたアプリとブラウザのどちらからでもアプリ課金ができる仕組みを整えるほか、バナー広告やSNSに特化した広告を展開することでスマートフォンの収益化を図る。

 ユーザーの情報が付与された広告がマイミクのページ内に表示される「ソーシャルバナー広告」も開始した。5月31日~6月20日には、ユーザーがカスタマイズした靴の広告がマイミクのページ内に表示されるナイキのキャンペーン「NIKEiD FRIEND STUDIO」を実施。キャンペーンによってNIKEiD公式サイトのトラフィックがほぼ2倍になったという。

 ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、今回のキャンペーンを通じて靴を購入したユーザーのうち64%がNIKEの新規購入者だったというデータを紹介し、今後ミクシィがソーシャルコマースを展開していく上でも効果のあるキャンペーンだったと手応えを語った。

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