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無料インターネットTVは夢だったのか--米国テレビ映画業界にみる有料化への流れ - (page 3)

Greg Sandoval (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年08月03日 07時30分
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 Sohn氏が「自己破滅的」という言葉で言及しているのは、もちろん著作権侵害の脅威だ。Huluは2007年、鳴り物入りで登場した。同サイトは使いやすく、主要ネットワークの人気テレビ番組の多くにアクセスすることが可能だった。また、広告売り上げによってサポートされていたので、ユーザーは無料で利用することができた。オンラインでのデジタルメディア消費を追跡するBig Champagneの最高経営責任者(CEO)を務めるEric Garland氏は、Huluについて、違法なファイル共有サイトからユーザーを奪った初めてのサービスだったと述べている。

 Huluはテレビネットワークにとってウェブ上での重要な実験だった。YouTube(当時、テレビ番組や映画のクリップを不正投稿するユーザーのお気に入りのサイトだった)に対する防御策として構築されたHuluは、登場後すぐに支持を得た。同サービスは即座に多数のユーザーを獲得し、たとえそれがユーザーにコマーシャルの視聴を強いるものであっても、人気テレビ番組の完全版のウェブ配信に対する大きな需要があることを証明した。

 その後、Huluにも現実が突きつけられた。同社はネットワーク各社が慣れ親しんでいるような結果を生み出すことができなかった。さらに悪いことに、テレビコンテンツを配信し、それに途方もない金額を支払っていたケーブルおよび衛星テレビ各社がHuluに脅威を感じるようになった。

 メディアおよびテクノロジ分野のコンサルタント業務を手がけるRadar ResearchのマネージングパートナーであるAram Sinnreich氏は、「ネットワーク各社は、ケーブルプロバイダーから得るサブスクリプション料金に慣れきってしまっている。消費者がウェブをケーブルの補助物としてではなく、ケーブルの代替品として使うとき、彼らが被害を止める方法はない」と述べた。

 Rayburn氏は、後退は避けられないものだったと言う。同氏は消費者に対し、最高で最新のコンテンツには料金が発生するという概念に慣れるようアドバイスしている。

 「これが未来だ。消費者が好むかどうかに関係なく、誰が何を見られるのか、どれだけの品質でそれを利用できるのか、どのデバイスでそれを再生できるのか、といったことに制限を設けられるのはコンテンツ所有者だ」(Rayburn氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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