「AntiSec」という名の下で活動するハッカーたちは米国時間7月29日、毎週金曜日に米連邦捜査局(FBI)を辱め、他の政府機関や提携業者もターゲットにするキャンペーンの一環として、米政府のサイバーセキュリティ請負業者ManTech Internationalの内部データと称する400Mバイトのファイルを公開した。
「今日は金曜日だ。またいつものようにFBIの仲間たちに恥をかかせることにしよう。今回、われわれはサイバーセキュリティを担当する最大の請負業者の1つであるManTech Internationalを攻撃した」と、ハッカーたちはPirateBayに掲載した声明で述べている。
「ManTechがFBIと何の関係があるのか?まあ、いたって単純な話だ。2010年夏にFBIは局内のサイバーセキュリティ部門をManTechにアウトソースするという素晴らしいアイデアを取り入れた。契約額は1億米ドルだ」と、声明には書かれている。ハッカーらによると、この一連の文書は主に、やはりManTechが仕事を請け負っている北大西洋条約機構(NATO)のほか、米国土安全保障省(DHS)、米軍の各部隊、米国務省、米司法省に関するものだという。「Twitter」上では、公開データのファイルの1つにトロイの木馬が含まれているという噂があったが、Twitterの別の投稿によるとこれは誤った情報だという。
29日にハッカーがManTechのデータを公開すると警告したにすぎない時点でManTechの担当者に電話でコメントを求めたが、回答は得られなかった。そして同日午後にデータが公開された際、米バージニア州フェアファックスにある同社のオフィスは閉まっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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