KDDIは7月28日、auのAndroid搭載端末を利用する法人ユーザーを対象に米Three Laws of Mobility(3LM)が開発したセキュアプラットフォームを採用したセキュリティ管理サービス「KDDI 3LM Security」を11月から提供することを発表した。8月下旬から一部のユーザーを対象としたトライアルサービスを提供する。個人ユーザー向けにもKDDI 3LM Securityを基盤としたサービスを今秋から提供する予定だ。
KDDI 3LM Securityは、Android搭載端末向けセキュアプラットフォームを採用したセキュリティ管理サービス。KDDIでは、Android端末にセキュリティ機能を付加する方法として「リモートロック for IS series」などのアプリで実装する方法を採用していたが、今回のサービスでは、OSレベルでセキュリティや管理機能を強化した。従来のアプリレベルでは実現できなかったメモリの暗号化や端末管理、アプリ配信管理など、強固なセキュリティ機能を実現したという。
具体的には、Android搭載端末と情報システムの間のデータ通信を暗号化することで、セキュアなイントラアクセスを実現できるという。端末管理では、アプリのインストール制限をはじめ、管理者によるリモートでの端末制御や位置情報管理、カメラやBluetooth、FeliCaなどの機能制限、アプリの配信や削除などの権限の管理も可能となった。端末やSDカードのデータを暗号化し、マルウェアや悪意のあるユーザーから端末を保護できるとしている。
端末のロック、カメラなど各種機能の利用許可を企業のIT管理者に委譲させることで、法人ユーザーごとのセキュリティポリシーに沿ったシステム構築が可能になるという。同サービスを利用することで、Androidの特長であるオープンな環境を損なうことなく、Android搭載端末からネットワーク、アプリまでをシームレスに統合するクラウドソリューション「KDDI MULTI CLOUD」などの法人向けサービスも安全に利用できるという。
KDDIは3月に3LMと提携。3LMは米Motorola Mobilityの子会社で、セキュアプラットフォームなどのソフトウェア開発を手がけている。
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