リアルコムは7月25日、企業向けiOS端末にアプリケーションを配布するASP型サービスの新版「Smart AirPort Ver.2.0」を8月1日から販売することを発表した。対応端末は、iOS 4.2以上のiPhone 3GS/4とiPad(2を含む)。
新版のVer.2.0では、アプリや設定情報などのプロファイルの配布だけではなく、iOS端末の利用開始から除却までのライフサイクル全般をサポートするモバイル端末管理(MDM)領域のサービスとして生まれ変わるという。新版の開発では、私用端末の業務利用を許可しているユーザーの声を十分に反映し、運用管理に必要となるリモートでの情報取得機能や監視制御機能を新たに取り入れたとしている。
iOS端末のライフサイクル | Smart AirPortの主な機能 | |
---|---|---|
端末配布 | 端末登録 | |
利用開始 | 利用者配当 証明者配布 プロファイル管理・配布 | |
運用 | アプリ導入(バージョンアップ含む) | アプリ管理・配布 |
監視・制御 | 端末状態監視 プロファイル監視 アプリ状態監視 プロファイル制御 | |
事故対応 | 端末ロック・解除 端末ワイプ(消去) | |
利用終了(返却) | 利用者解除 | |
端末撤去(除却) | 端末削除 |
リアルコムでは今回、新版のリリースにあわせて、Smart AirPortの価格を改定する。これまで利用しているユーザーも含め、8月1日から端末1台あたり月額105円で提供する。初期費用は21万円。別途、AppleのiOS Developer Enterprise Programへの加入が必要。契約期間は初回12カ月、以降6カ月単位となる。
Smart AirPortはこれまで、企業内のアプリ配布に特化してサービスを提供してきた。その間、プライベートでiPhoneやiPadを利用する従業員が増えており、私用端末の業務利用を要望する声も無視できなくなってきたほか、災害発生時の事業継続要請やクラウドサービスとの連携による利用シーンが増えているなどの理由から、企業での管理全般に対する要望が非常に多く寄せられていたという。今後1年間で5万ライセンスの契約獲得を目指すという。
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