「IT業界を去ろう」--そう思った時に見直すべき10項目 - (page 3)

Alan Norton (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年07月14日 15時27分

9.ギーク心

 IT業界は、自らの最新技術への欲求を満たすのに完璧な場所だ。自分のギーク心を満たしつつ、給料を払ってもらえる場所がほかにあるだろうか。もしバイトやギガヘルツ、フローチャート、If...Then...Elseステートメントといったことを考えるのが好きなら、興味や独特の言葉を共有している人たちと一緒に働くのは楽しいはずだ。

10.ITへの愛

 IT業界で働くことを選んだ人のほとんどは、自分のやっていることを愛している。読者も認めざるを得ないだろう。心の奥底では、自分の仕事を愛しているはずだ。そうでない人にとっては、すべては相対的な問題だろう。ほかの普通の人が就く仕事やその給料を考えれば、IT業界が好きになれるはずだ。もしITの仕事に対して何も感じないのであれば、ひょっとすると別の道を考えるべき時かもしれない。

 ある掲示板におけるIT_Goddess氏の発言が、一番うまく状況を表現していると言えるだろう。「本当に自分の仕事を好きだとか、愛していると言える人は多くない。だからIT業界の外では、多くの人がいやいや仕事に行っている。しかし、わたしが知っているIT業界人のほとんどは、自分の仕事を愛している。仕事に見合う給料がそれなりにもらえていればの話だが」(IT_Goddess氏)

結論

 わたしは「正式」なIT業界からは長い間遠ざかっているが、これまでの苦い経験を通じてこの業界にとどまるべき多くの理由を学んだ。白状すると、わたしはここに挙げた項目の順に、多かれ少なかれミスを犯した。IT業界で働く根本的な理由は、IT業界はほかのどの職業よりもテクノロジ好きのニーズを満たしてくれるということだ。そして、この仕事はいい仕事だ。The Wall Street Journalによれば、2011年のいい仕事トップ5のうち2つはIT関連の仕事(ソフトウェアエンジニアとシステムアナリスト)だ。

 来る日も来る日も責任を負い続けるストレスを抱え、長時間くたびれるまで働き、数多くの終わらないフラストレーションを持つ毎日のつらさは、わたしもよく理解している。やるべきことをひとつずつこなし、1通ずつメールに返事を書くことばかりに集中していると、木を見て森を見ることができない状況にもなる。自分の今いる環境のプラスの側面が見えなくなるのは人間の性なのだろう。Joni Mitchell氏は、次のように歌っている。「Don't it always seem to go that you don't know what you've got 'til it's gone.(なくしてしまうまで自分が持っているもののことはわからない。そんなものでしょう?)」IT業界の数多くの恩恵を理解するために、わたしがそうしたように、わざわざIT業界を離れる必要はないはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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