大反響を呼んだ「水電池」をナカバヤシが発売する理由--以前からあった発想を本格化

 アルバムや事務用品などを手がけるナカバヤシが、水を入れると発電する「水電池 NOPOPO」の販売を発表した。東日本大震災を受け防災意識が高まる中、水電池の存在は大きな反響を呼んだ。「水があれば発電できる」「約20年の長期保存が可能」という、従来の電池とは異なる特長を持つ水電池 NOPOPO。ナカバヤシが販売に至るまでの経緯を広報室の橋詰ゆかり氏にお伺いした。

--6月24日に発表された水電池 NOPOPOですが、発表後の反響はいかがですか。

  • 「水電池 NOPOPO」単3形3本パックが630円、100本パックが2万790円

橋詰氏: メディアや取引先の方から「水電池とはどんなもの」という問い合わせをはじめ、非常に大きな反響をいただきました。実は水電池自体は、2009年秋から弊社のグループ会社である「ミヨシ」で少量ながら扱っており、今回ナカバヤシで本格的に取り扱いを開始させていただいた商品なんです。

 ただ、東日本大震災による防災意識の高まりと、販売するのであれば環境に良いものを、というコンセプトは社内の中で前々からありました。

  • プラス側に2つの注水口を用意。専用のスポイトを使って水を入れる

--アルバムや事務用品などのイメージが強いナカバヤシが電池を販売するのは意外な感じがしました。

橋詰氏: もともとパソコン用品や電話ケーブルなど、オフィスの周辺機器も取り扱っており、水電池 NOPOPOは周辺機器の位置づけです。製販カンパニーというアルバムや事務用品を手がける部署が取り扱っています。

 そのため新規事業としての位置づけではなく、周辺機器アイテムが増えたという感じですね。事業を拡大していくというより、普段からお付き合いのある文具店さんなどに置いていただくアイテムの一つとして提供していこうと思っています。

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