テキサス州東部地区連邦地方裁判所で、Appleがダウンロード可能なプレイリストに関して特許を侵害しているとの判決が下った。Lodsysがすべての特許訴訟を提訴しているのも同じ地区だ。
米国時間7月9日にBloombergが最初に報じたところによれば、Appleは特許を保有するPersonal Audioに損害賠償として800万ドル支払う必要があるとの判決が出た。Personal Audioは事業を営まない団体(Nonpracticing Entity:NPE)で、特許を保有しているが製造開発といったその他の事業は実際に行っていない。BloombergはPersonal Audioの弁護士Ron Schutz氏の発言を引用し、陪審はAppleに特許侵害の責任があり、その効力が及ぶと判断したと報じている。
特許保有企業のPersonal Audioは8400万ドルの損害賠償を求めて2009年に提訴した。問題の特許は米国特許番号6199076の「ダイナミックなプログラム選択コントローラを含むオーディオプログラムプレイヤー」および米国特許番号7509178の「オーディオプログラムの配信と再生システム」だと、知的財産を追跡するブログのFOSS Patentsは伝えている。当初この訴訟の被告には、Sirius XM Radio、Coby Electronics、Archosも含まれていたが、2010年5月および7月に和解している。
FOSS PatentsのFlorian Mueller氏は損害賠償額がわずか800万ドルであることを指摘して、Appleが「控訴する動機は限られている」と述べているが、減額を求めて控訴する可能性も残っている。
控訴の可能性についてAppleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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