セキュアブレインは6月30日、5月の状況をまとめた「セキュアブレイン gred セキュリティレポートVol.23」を発表した。5月に危険と判断されたウェブサイトの件数は4708件と、4月から300件近く増加した。脅威別の検知数では「フィッシング詐欺」「ワンクリック不正請求」「不正攻撃サイト」が4月の件数を上回っている。ウェブサイト改ざん被害の内訳は、企業が56.3%、個人が41.1%となっている。
レポートでは、SEOを悪用した不正サイト誘導のテクニック「SEOポイズニング」を取り上げている。SEOポイズニングは、2009年のサモアで発生した津波やMichael Jackson氏の訃報など、社会的に影響が大きい特定の事件や事故を悪用して数年前から行われており、不正なウェブサイトに誘導されマルウェアに感染したり、偽のウイルス対策ソフトやスケアウェアなどによる被害が多発している。
最近では、最初の入り口となるサイトはHTTP referrerを確認し、検索結果からアクセスしなければ別サイトに誘導される仕組みになっている。セキュリティベンダーなどの検知や解析から逃れるためだと推測されている。同社では、閲覧しようとしているウェブサイトの安全性を、ブラックリストを使わずに判断するセキュリティサービスの活用などが必要としている。
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